違った道の隻眼女4【坂田銀時】

第193話 ページ48

・途中で「ん？」と思うかもしれませんがどうか最後まで.....！







ｽｰ.......






静かに開かれた襖の音の後に




ゆっくり近づく軽い足音






万斉じゃない





いや、あいつは今伊東と新選組とのとこか



いるはずない








来島「A様｡」








そっと遠慮がちに隣にきたまた子にかからないように煙をはく







来島「今日は月.......出てないッスね」





貴「.......そうだな」





来島「なのに外眺めて.......何を見てるっスか？


部屋も真っ暗で.......」






貴「....ふーっ...................」






来島「万斉先輩に聞きました


A様は一生治らない傷が左目以外にもあるって」







貴「.............」







来島「それと今回、幹部を動かすつもりがなかったのって


なにか関係してるっスか.......？」






貴「..........」






来島「私.......A様が私を拾ってくれた日から

貴女に一生ついて行くって決めました。



私の目的のため.......以上に貴女の力になりたい思いでここに生きてるっス」







貴「.......」







来島「でも.......たまにA様が分からなくなるっス.......


私、A様のこと全然知らないし

役に立てているのかも.......」







貴「.............また子」







そっと顎をすくい大きく見開く瞳を見つめる






来島「A様っ.......」






貴「私が分からない.......


そうだな｡私さえ高杉Aがなんなのか分からない」







この暗闇の中でも分かる紅潮した目の前の


顔にふっと笑みかけ手を離す








貴「ならなぜ.......お前は私をそんな目で見る？」







来島「なっ.......」







貴「ふっ....｡



お前は黙ってついてくりゃァいい｡

私が壊すまで.....｡」








来島「A様っ.......！」








貴「私たちの目的は一緒だ。


共に壊そうじゃねェか.......





武市『大江戸青少年健全育成条例改正案を！！』」







来島「死ねぇえええ武市変態！！！！」







武市「変態じゃない先輩｡


よく今まで気づきませんでしたねぇ」







来島「部屋が真っ暗だったからっス！！


ていうかA様は」







武市「甲板で三味線弾いてます


あぁ今は行かない方がいいですよ」






来島「どうして」






武市「万斉殿が心配で機嫌が悪いのなんの」

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