違った道の隻眼女4【坂田銀時】

第192話 ページ47

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貴「で、なんだって？」






伊東「君は僕を馬鹿にしているのか」





貴「怒ってんのか」





伊東「当たり前だ｡空気にされた上話を聞いていない」





貴「の割には羨ましそうに見てたな


女に困ってるのか」






伊東「いい加減にしろ｡

.......って言う事は君たちはそういう関係なのか」






貴「どうだろうな」




万斉「誤解を招く言い方はやめろ」







伊東「.......ったく...」






この女の理解者は拙者.......｡


それがこの男には羨ましく映ったのであろう





当の本人は理解者の意味を理解していないが



きっと拙者の他にも少なくともあと三人はいる







貴「で？てめェの目的は結局なんだ」






伊東「.......新選組を我がものにする」






利害一致｡





静かに口角をあげたAの目を合わせる






伊東「それを地盤に僕は天下に躍進する


この伊東鴨太郎が生きた証を

人々の心に刻み込んでみせる」







貴「伊東よお前



自分以外の人間は皆バカだと思ってるクチだろ


だがそんなバカな連中に理解されぬのを不満に思っている


理解されたいと思っている自分を見てもらいと思っている」






伊東「.............」







貴「お前はただ、一人だっただけだろ



お前が求めているのは

自分を認めてくれる理解者なんかじゃねェ



お前が欲しいのは.......」







伊東「戯言はよせ｡


僕に協力するのかしないのかどっちなのだ｡

僕の反乱を手引きしてくれるのか」







貴「あァ。協力してやるよ


鬼兵隊と万斉も向かわせる。」







伊東「さすが高杉Aだ｡


君とはいい付き合いになりそうだ」






貴「ふっ...｡」








付き合い、ねェ.......？

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