違った道の隻眼女4【坂田銀時】

第188話 ページ43

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ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ.......







遠くからだんだん近づいてくる足音に目を覚ます







ｽﾊﾟﾝ！







来島「A様ぁぁああ！！」







貴「.......」







来島「お体大丈夫っスか？！


薬飲みました？！食事は？！」







ブンブン身体を揺すられ目が回る







貴「ま.......また子...酔う....」





来島「え？！万斉先輩呼んで来るっス！！」





貴「あ、おい！.............ったく...」







・・・





万斉「主は落ち着いてAと話せぬのか」





来島「すみませんA様.......」






貴「面白ェなお前は」






来島「昨日は会議で会えなかったから…

ほんと、ごめんなさい.......


それとお着替え、持ってきました」






貴「んな気落とすなよ｡


着替え、ありがとな」






着物を受け取り頭を撫でれば目を輝かせて






来島「仕事行ってくるっス！」





と今度は飛んで行った







万斉「大丈夫なのだな」





貴「あァ。おかげさんで」







たかが二日酔いでまた子も万斉も笑えてくらァ







貴「.......で？春雨が持ち込んだ会談はどんな用だった」






帯を外し薄紫色の着物を脱ぐ







万斉「あのうつけ提督からの報せがあった」






貴「どんな」








目線外した万斉に脱いだ着物を渡し



また子から受け取った着流しに袖を通す








万斉「中央と密約を交わすため江戸に密航すると」







貴「.............帯、後ろしめて」







万斉「奴らが幕府と関係を結べば


我ら鬼兵隊は幕府の獄に近づく」







貴「っ.......キツ.............」






万斉「聞いているのか」






貴「聞いてる」






万斉「春雨との盟約はどうする



このままではいつ春雨に裏切られ幕府に叩かれるか分からぬぞ」








貴「...................武市呼んでこい」

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