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第184話 ページ39








銀時「.............」







静かな夜だった





久しぶりに月見がてら一人で酒飲もうと思ったが





桂「注ぐか」




銀時「.............」





来そうな予想はしてた



だから黙って三つある杯のうちひとつを渡す






桂「...........相変わらず美人であったな」





銀時「.......そうだな」





桂「あの包帯は見たくないものでもあるのか


心の傷が癒えてないのか.......」





銀時「.......」







最後に杯を交わしたのはいつだったか....





酒のみなもに月が映る







銀時「あいつの隣には


もう新しい仲間がいた」






桂「.......」






銀時「俺やお前に見せる冷笑じゃなくて


温度のある笑みっての?

昔のあいつが鬼兵隊にいた」






桂「銀時.......」







銀時「分かってる。止めなきゃいけねーのは。

俺があいつの憎しみ受け止めてやらないといけねーのは

分かってんだ。




でもさ







俺...やっぱあいつ好きだから.............」






桂「っ.......」







銀時「苦しくて仕方ねえ


あいつが苦しんでるのも、遠い存在になったのも

他の野郎と楽しそうに笑ってんのも.......」







桂「.......儚さを纏った雰囲気は変わらない。

あいつはいつだって消えそうな背中をしている



だが一度だって消えたことは無い。



これからだってそうだ。

いつかあいつが戻って来る日が来よう。」








そう言ってヅラは俺の杯でもヅラの杯でもない



三つ目の杯に酒を注ぐ








桂「あいつの魂はここにある。」






銀時「.......」






桂「俺達はそれを護ろう。



たとえこのまま違った道を歩もうとも


俺達が仲間なのに変わりはない。

先生の弟子であることには変わりない」






銀時「ヅラ.......」









桂「俺達は侍だ。」

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赤砂晋助.(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» すみませんありがとうございます(●´▽`●) (2019年3月30日 3時) (レス) id: f23487b2b0 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - 176話が177話になってますよ。 (2019年3月30日 2時) (レス) id: d836fbb346 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - くじら雲懐かしいw (2019年3月26日 9時) (レス) id: d836fbb346 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 赤砂さんの作る内容メッチャ好きです!!これからも頑張って下さい!! (2019年3月19日 6時) (レス) id: a39d20f6cd (このIDを非表示/違反報告)
麦ちゃん - いつも楽しみに読んでおります。続編おめでとうございます。これからも頑張ってください。応援しております! (2019年3月19日 5時) (レス) id: ad939e8b4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤砂晋助. | 作成日時:2019年3月19日 1時

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