違った道の隻眼女4【坂田銀時】

第182話 ページ37

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「やめてくれェェエエエ！！」







貴「なのにこの世界は私達から先生を奪った


だったら私達はこの世界に喧嘩を売るしかあるめェ

あの人を奪ったこの世界をぶっ潰すしかあるめェよ」






桂「...................」






貴「なァヅラ.......｡


お前はこの世界で何を思って生きる？


私達から先生を奪ったこの世界を


どうして享受しのうのうと生きていける？




私はそいつが腹立たしくてならねェ.......」







桂「A.......｡


俺とて何度この世界を更地に変えてやろうと思ったかしれぬ


だがあいつが.......それに耐えているのに


一番この世界を憎んでいるはずのやつが耐えているのに


俺たちに何が出来る」







貴「...................」







桂「俺にはもうこの国は壊せん

壊すには.......大事なものができすぎた｡




今のお前は抜いた刃を鞘に収める機を失い


ただいたずらに破壊を楽しむ獣にしか見えん」






後ろに春雨の船が来ていた.....




万斉のやつ.......仕事が早い







桂「他に方法があるはずだ


犠牲を出さずともこの国を変えられる方法が｡


銀時だってお前を待っている。


松陽先生もきっとそれを望ん＿＿＿＿」







「キヒヒ.......桂だぁ」



「ほんとに桂だぁ」



「引っ込んでいろ｡あれは俺の獲物だ」







桂「天人？！」






汚い声に笑みをもらす




そうでもしないと次の瞬間にはぶった斬ってそうだった






目的のためなら手段は選ばないが





天地がひっくり返ってもこいつらへの憎しみは消えない






貴「ヅラ｡聞いたよ｡


お前ェさん、以前銀時とあの春雨相手にやらかしたらしいじゃねェか




私ァねェ.......連中と手を組んで後ろ盾を得られないか苦心してたんだが.......




おかげでことが運びそうだ


お前達の首を手土産にな」







桂「A！！！！」






貴「言ったはずだ.......



私ァただ壊すだけだ。この腐った世界を...！」

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