第126話 ページ30
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銀時「よぉ高杉っち。
そっちははずれだったろ?」
貴「どうやらお前があの
こいつの頑固さに負け
手当が終わるまで待ってから別の場所へ向かった俺たちは
再び鉢合わせた
銀時「怪我は」
貴「ねェよ」
銀時「バーカ。山でのだよ」
貴「ご丁寧に手当されたからな。
そう言い腕をヒラヒラさせる様子からして
ちょっとは痛いんだろうけどプライドだけは高い、だけ、ね。痛いけど大丈夫ですよ的なアレだろ。
銀時「んじゃ、今度こそ拠点戻ってパーッと一杯いっちゃう?」
貴「バカか。明日も最前線で______________」
銀時「A?」
木陰を見つめ呆然と立ち尽くすAを覗き込む
貴「な………………どうし………………」
銀時「っ、……………」
目線の先は無惨な赤い塊と飛び散った赤い水溜り
人には見えないその亡骸のそばに
折れた鬼兵隊の旗。
貴「っ、」
銀時「待て。」
亡骸の元へ向かおうとしたAを引き止め後ろから抱き寄せる
貴「離せっ……………あいつらは私のっ……」
銀時「だからだ。
今あそこに行ったらお前は壊れちまう…………」
貴「っ………………」
銀時「行くな……………。」
そっと左手で眼を塞ぎ
右手で強く抱きしめる
貴「なんでっ………………」
銀時「………………」
左手を伝う雫がやけに熱い
貴「銀時っ」
銀時「…………うん」
大丈夫………。
銀時「お前のせいじゃない」
貴「………………」
最後の言葉が届いてたかは分からない
ズルリと崩れ落ちたAを抱き直せば眼を閉じていた
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まっちゃむーしゅ(プロフ) - はっはっはっは!私的名場面! (2019年3月16日 21時) (レス) id: d836fbb346 (このIDを非表示/違反報告)
麦ちゃん - 続編、誠におめでとうございます。更新いつも楽しみに、待っております。これからも、頑張ってください。応援しております! (2019年3月12日 23時) (レス) id: ad939e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - 続々編おめでとうございます!!更新スピードが速いので読んでて嬉しいです!頑張って下さい! (2019年3月12日 22時) (レス) id: a39d20f6cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤砂晋助 x他2人 | 作成日時:2019年3月12日 21時