第41話 ページ42
貴方side
貴「だめ……………………。」
優しく、優しく声をかけ
そっと見上げる
高杉「・・・」
よほど驚いたのか
目を見開いたまま放心状態の高杉様…。
どれだけ呼んでも反応がなく
ただ、ただ……。刀を持つ手だけが震えていた
やっとの思いで隣に飛び込んでも
何も写っていない瞳がどんどん沈んでいくだけだった。
もしかしたらこの人の見てる世界も一色だけなのかもしれない
そんな事まで思ってしまった。
貴「高杉様。」
高杉「・・・っ、」
キュッと胸の刀を握る
高杉「バカ、お前っ！」
高杉様の刀に私の血が滴るのは申し訳ないが……
貴「続けるなら、私の手ごと、どうぞ。」
高杉「…………ぁ？」
貴「貴方様が刀を進めても私はこの手をどけません。」
そう言って握る手に力を込める
高杉「ま、待てっ、離さねぇと__________」
貴「指が落ちますか？」
高杉「分かってるなら離せ。
………………痛いだろ…」
貴「高杉様がしようとしていたことは
こんな怪我じゃすみません。」
高杉「それとこれは話が違う。
お前が傷つく必要は…………」
貴「……高杉様も…………………もういい……。」
似合わない…………
ハの字に下がった眉は鬼兵隊のそれではない。
艷やかな笑みがない唇は
貴「貴方様だって一人の人間ではありませんか………。」
高杉「A……………………」
いったいどんな生き方をすれば
そんな苦しそうな表情になるのか
いったいどんな傷つき方をすれば…………
高杉「……………離してくれ…」
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ユウ - 充分こちらの作品も神作でございます！涙しか出てきません！ (2021年4月16日 23時) (
レス) id: 3071a230ca (このIDを非表示/違反報告)
O T A K U★★(プロフ) - 泣いちゃいました……。今も、目の前が涙で潤んでぼやけてます……。 (2019年4月3日 23時) (レス) id: 835b4d5769 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - 中村千尋さん» 千尋様の楽しみの一つになれてすごく嬉しいです！これからもよろしくお願いします（＾＾） (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - 未央さん» コメントありがとうございます！更新遅かったりしましたがこれからも頑張ります！ (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - ののこさん» コメントありがとうございます(^O^)はい、色盲ですがこれからもちゃんと向き合い、頑張ります（＾＾）続編も楽しんでいただけるよう頑張ります (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤砂晋助 | 作成日時：2018年12月30日 23時
