第34話 ページ34
貴方side
貴「高杉様……………………………」
一人になりたいのだろうけれど
儚さをまとうあの方は今にも消えそうで恐い………
貴「一体どこに………………」
ガタン………
貴「高杉、様…………?」
高杉「っ…………………」
貴「高杉様!!」
物音がした方へ顔を覗かせると
そこには左目を抑えて膝をつく高杉様が…
貴「どうなされたのですか?!」
高杉「くっ………………構うな………………」
貴「今、河上様を…………!」
高杉「…待て………。大丈夫だ……………………。」
貴「っ、な、泣いて……………」
高杉「違う………。」
包帯からはポタポタと雫が落ち
顔を上げたその左頬にもスーッと雫が伝う
高杉「……………………古傷が……傷んだだけだ」
貴「で、では手当を………!」
高杉「…………落ち着け…。よくあることだ…。
それに………………」
シュルルと包帯がとかれ閉じた瞳が現れる
いつか見た伏せたままの睫毛は濡れて艷やかで…
高杉「……手当も何も……これじゃどうする事もできねぇよ」
貴「高杉様………………………」
そっと綺麗な顔に手を添え
貴「失礼します……………」
着物の裾で優しく雫を拭う
.
高杉「…馬鹿………………。着物汚れんだろ…」
貴「……では私が好きな色を見つけた時は着物をお願いします…」
高杉「……ふっ………………………」
216人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユウ - 充分こちらの作品も神作でございます!涙しか出てきません! (2021年4月16日 23時) (レス) id: 3071a230ca (このIDを非表示/違反報告)
O T A K U★★(プロフ) - 泣いちゃいました……。今も、目の前が涙で潤んでぼやけてます……。 (2019年4月3日 23時) (レス) id: 835b4d5769 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - 中村千尋さん» 千尋様の楽しみの一つになれてすごく嬉しいです!これからもよろしくお願いします(^^) (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - 未央さん» コメントありがとうございます!更新遅かったりしましたがこれからも頑張ります! (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - ののこさん» コメントありがとうございます(^O^)はい、色盲ですがこれからもちゃんと向き合い、頑張ります(^^)続編も楽しんでいただけるよう頑張ります (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤砂晋助 | 作成日時:2018年12月30日 23時