惚れた女は冷酷冷徹無情非情【高杉晋助】

第5話 ページ6

銀時side









新八「赤夜叉…？赤夜叉って、あの赤夜叉ですか？」






銀時「……、」







パフェ食い終わって幸せな気分で家に戻れば





懐かしい名前が耳に響いた







銀時「おーい、新八。誰と話してんだ」






なんでこの時代にあの名が出てくるのか…





僅かな焦りを拭い、ふすまを開ける







新八「あ、銀さん、おかえりなさい。」





桂「おぉ、帰ったか、銀時。」






銀時「なんでお前がいるんだよ、ヅラ」





桂「ヅラじゃない、桂だ。



あぁ、今日は大事な話があってな」







はぁ、とため息を付き、ヅラの向いのソファに座る







銀時「で、話って何」





桂「あいつの事だ」





銀時「あいつ…ねぇ。」








ヅラがいたなら「赤夜叉」が出てもおかしくないか…







新八「銀さん、攘夷戦争に参加してたんですよね」





銀時「んぁ。」





新八「なら銀さんの戦友だったんですか？赤夜叉って」





銀時「戦友……………。まぁ、そんなとこだ」





桂「戦友などで済ませるな銀時。」





銀時「んで、そいつがどーしたよ」





桂「赤夜叉が、生きてるとの情報が入った」





銀時「…ふーん」





桂「なんだ、微妙な反応だな」





銀時「あいつが死ぬ訳ねーからな。


別に驚きやしねーよ」






新八「あの…、誰なんですか？その赤夜叉って」






桂「かつて…俺達と共に天人に立ち向かった攘夷志士だ。


戦場で暴れる姿はまさしく夜叉。

銀髪のことから銀時は白夜叉、なんて呼ばれてるが


あいつは常に、返り血で赤かった。だから赤夜叉と異名をつけられたのだ」






新八「色違いですか。



でもなんで銀さんと似せてるんです？


赤のつく異名なら他にもあったんじゃないんですか？」






銀時「あぁー、それはあれだろ、あいつが



俺の妹だから、だと思うぜ」

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