俺の貞操が非常に危険です。【鬼滅の刃】

貞操３８ ページ42

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『 ·····Aだよ、鱗滝A 』



結局あの後五百回ほど聞かれたため、俺は渋々名前を答えることになってしまった。


諦めが悪い奴なんだよコイツ、仕方ないだろ。




「 そうか、Aか！いい名前だな 」


『 は、うるさいってばｯ 』


「 A、俺と鍛錬をしよう。共に強くなろう 」




は···？なんで俺が鬼と鍛錬なんて·····


それに何でコイツさっきから俺を喰わねぇんだよ。





『 離せよ！ 』


「 力も強いな、やっぱり柱だからか？凄く強い 」


『 お前のことは絶対に許さない···！！ 』


「 俺に腕を捕まれ身動きも取れない雛鳥が可愛らしく鳴いてくれるな 」




更に近づいてくる顔。


目にはハッキリと 上弦 参 と刻まれていて俺一人では勝てるはずもないことはわかった。



あの煉獄さんを追い詰めたんだ、きっと俺じゃ何も出来ない。




腕は強く、でも痛くないくらいの強さで掴まれているしそういう所は鬼っぽくない。


ていうかこの状態だと刀も取れない。







『 は、んｯ····· 』


「 耳か、そうか耳が弱点なんだな！ 」




フーッ、と耳に吹きかけられる弱々しい息に思わず声が漏れる。


くすぐったい、焦れったい。何なんだよコイツ。





『 べ、つに、弱くねぇし····· 』



「 嘘をついても苦しいだけだぞ


そうだ、A。お前、鬼にならないか？



鬼になれば、お前も至高の強さを手に入れることが出来るぞ！ 」





しこうの、つよさ···？








『 ふん、笑わせてくれるわ。ンなもん俺は求めてない 』


「 何故だ？強くなりたいだろ？ 」




なぁ、お前はあんな奴に強さを貰えて嬉しいのか。





『 強さは誰かに与えてもらうものじゃない、自分で学んで、活用するんだ 』




哀れだよ、お前は。


お前ら鬼は。







『 誰かに貰う強さなんて、そんなもの強さじゃない


お前らの強さは全部アイツのものだろう、お前らはただ使いたいように使われてる人形だ！ 』









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