五条家の守り人 参

第128話 彼女は〜七海side〜 ページ41

七海side

ツギハギ呪霊との戦いから3日

未だに目覚めることのない、自分が信頼しているが尊敬はしていない先輩の大事な少女

主「zzz」

七「いつ目覚めるんですか…Aさん」

気持ちよさそうに眠り続けている


ーシャア


家「また来ていたのか、七海」

七「家入さん…お世話になってます」

家「Aは、私にとっても妹みたいなものだからな」

七「…彼女はいつ目覚めるのでしょうか？」

家「私の見立てでは、そろそろだがハッキリとは言い難い。なんせ、運ばれた時の呪力消費が異常だったからな」

七「…」

家「一体どれ程無茶をしたのか(呆)」





彼女にはかなり無理させてしまったとは自身でも思う

彼女は自分よりも強い…いや、他の1級術師と比べたら差は歴然

もはや、特級レベルの実力がある

でも、15の少女

他の学生よりも経験したことは多いだろうが、彼女は背負っているものが大きすぎる

以前、彼女の兄である夜彦さんにあったが、幼くして“五条家の守り人”、そして高専入学と同時に当主の責任を負わせてしまったことに酷く後悔していると…

五条さんも言っていた



＿＿＿＿悟「面倒な家のしきたりなんてなくなってしまえばいい…だけど、“守り人”をなくしてしまうと、Aがいつか僕のいないところで死ぬんじゃないかって思うと手放せない」



以前任務で一緒になった時に言っていた

いつもはふざけている先輩だが、その時だけはすごく真剣に語っていた

同時に、五条さんにとって、Aさんは特別な存在であることを知った



七「…貴方を心配する人はたくさんいるんですからね。早く起きてください＿＿＿＿」

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