五条家の守り人 参

第126話 領域を破れ ページ39

Aside

主「やっぱり…！」

虎「おらぁ！！」

私よりも先に戻って来ていた

乗り越えたんだ…


ーゾクッ


主「！」

何、この感じ…

ものすごく禍々しい何かを感じる…まさか！？








真「“領域展開・自閉円鈍裹”」


ーズズズズズ


主「七海さん！！」

虎「ナナミン！！」

まさか、領域展開するなんて…


ードンッドンッ


虎「ざけんな！！なんでナナミンだけ閉じ込められた！？このままじゃ…このままじゃ！！」

主「…大丈夫。手はあるから」

虎「どうすれば！！」

主「このまま続けるの…私もありったけの呪力をぶつける！！」



結界術は、内からの耐性を上げる程、外からの力に弱くなる

“領域”は、閉じ込めることに特化した結界

逆に侵入することは容易い

何故なら侵入者にメリットがないから

悟くんの“無量空処”や真人の“自閉円頓裹”のように、相手を領域に引き入れた時点で勝ちが確定するとなれば尚更だ



主「“呪力流々術・二重”」


ーバリンッ


七・真「「！！」」

虎「ナナミン！！」

主「どうやら間に合ったみたいだね」

良かった…








？「…言ったはずだぞ、二度はないと」


ーズバッ


虎・七・主「「「！！」」」

真「あ…」ドッ

崩れ去るように膝をつく真人

虎「何が起こったんだ…？」

主「…」

この呪力の感じ…まさか宿儺？

一体何を考えて…

いや、今が奴を祓う最大のチャンス！！


ーダンッ


虎「殺す！！」

主「早っ！」

七「Aさん！虎杖くんの援護を！」

主「はい！」


ーボコボコ！！


主「な…！？」

最後の呪力を絞り出して大きくなった！？

だがこれが限界のはず！！






虎・主「「“逕庭拳”/“呪力投呪法”」」







ーパァン


虎・主「「！？」」

なんだろう

この手応えのさ…

七「くっ！」ダッ

虎「あっ！」

真「バイバぁ〜イ♪」

主「排水溝に逃げようと…！！」

虎「待て！！」

主「っ…逃がすかぁ！！」ダッ

真「楽しかったよ…今日は一度退くけど、迎えに行くからね？」


ーバゴッ！！


七「チッ」

主「絶対に逃がさない！！」ダッ

七「待ってください。狙われている貴方だけに追わせる訳にはいきません」

主「でも！！」

七「…五条さんに貴方のことをお願いされているんです。何でも1人でしようとするから、その時は止めてくれと」

主「っ…」






悟くんがそんなことを…

私はまだ力が足りないの？

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