五条家の守り人 弐

第59話 危険 ページ16

Aside

ーバタン

ーガチャ



まずい

鍵かけられた

逃げ道を絶たれてしまった

そんなことお構いなしでドンドン部屋の奥まで私は連れて行かれる

主「ちょっ…悟くん、腕、痛いっ！！離して！！」

掴まれた右腕を振りほどこうと抗うけど、全然かなわない

悟「…」ギュ！

主「っ！」

それどころか力強く掴まれる


ーブンッ


主「わ？！」


ーボフッ


ベットの上に投げつけられた

思いっきり背中を強打して痛い

主「痛っ…何する…？！」


ーギシッ


悟「ねぇ、答えて」

悟くんに文句を言おうとして彼を見たら、私の上に乗っていた

目隠しを外していて目が見えているがすごく怒っている

主「っ…」

あまりの怖さに何も言えなくなってしまう

悟「早く答えろよ！」

主「ひっ！」ビクッ

痺れを切らしたのか大きな声を出して怒鳴ってきた

こんなに怒る悟くん初めて見た

でも、なんで彼がこんなに怒っているのかわからないし、なんで私が怒鳴られなければならないのか理解できない

主「本当に分からないんだってば！！いつ、誰が付けたかなんて！！」

そんな悟くんに少しイラッときて、私も怒鳴り返した

悟「…任務、悠仁から聞いたよ。悠仁を庇って右腹怪我したんでしょ？でも、さっき見た時怪我はなかった…なんで治っているの？Aはまだ反転術式使えないはずだよね？」

主「それは…」

どうしても言いたくない

あのことだけは絶対悟くんには＿＿＿＿









悟「…主の命令だ。悠仁を庇った後、何があったか全部言え」

主「っ…」

ずるい

私が主の命令ならなんでも言うこと聞くのをいいことに…！！

悟「ほら、早く言いなよ…守り人なら主の言うこと、なんでも聞いてくれるんでしょ？」

主「やっ…！耳元で話さないで…！！」

悟「Aは耳が弱いもんね？…ほら、早く」

フゥーっと、私の耳に息を吹きかけてくる

くすぐったい！！

主「わかったから！！全部話すから！！」

悟「ふふ(笑)」





観念した私を見て妖艶に笑う悟くん

とても色っぽいなと思ったが、頭のどこかでは危険信号が鳴り響いていた＿＿＿＿

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