white love (ページ5)

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5 -You- ページ5

す「それで？あの男のこと聞いても…いい？」

正直あんまり人に言いたくないけど
助けてもらったし、すんちゃんには知る権利がある。

「あの男は私が働こうとしていたお店の店長です。私の格好を見て分かるように…。体を売るような仕事をしようとしました。」

こんな汚い話聞きたくないだろうなぁ…。

「でも、いざとなると、怖くなって直前で逃げちゃいました。その逃げている途中ですんちゃんに助けてもらいました。」

す「なんでそんな仕事をしようとしたの？」

遠慮がちにそう聞いてきた。

「先週、両親が死んだんです。」

「もともとうちは貧乏でした。両親が残してくれていた貯金では全然足りなくて…。住んでいた家も差し押さえられちゃいました。」

す「親戚のところには行けないの…？」

「両親は駆け落ちして、結婚したんです。なので親戚がどこにいるのかはわかりません。」

「そんな家庭のせいで学校でもいじめられることは日常茶飯事でした。」

す「え、ちょっと待って。学校？学生なの？」

「あ、はい。高校2年ですけど…。」

メイクとこの格好のせいでわからなかったのかな…？