脆くて甘くて苦くて

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家に入るなりすぐに抱き寄せられた身体。
………そうとう、限界だったんだ。







深澤「 ほんとに後悔しない？ 」


「 やっぱりやだって言ったから返してくれるの？ 」







これは本心じゃない、やだなんて言うつもりはサラサラないし、それにふっかだって、








深澤「 ごめん、返さない 」









その言葉の後に私が発する時間なんてなくてすぐに唇を食べられた。

まだここは玄関なのに、お互い靴を脱いだだけなのに。









「 ……………んっ、……ふ、」


深澤「 口開けて、」


「 ん、？ 」


深澤「 ん、いい子 」







一瞬唇を離されたと思うとそんなことを言われて、素直に控えめに開けると一気に入ってきたふっかの舌。

………や、ばいこれ、ふっかなんかキス上手くない、？






「 ふぁ、………んっ、…………ん、」






キスが終わると優しい顔で頭を撫でられて思わず顔が赤くなってないか気になる。
……こんなにキス上手い人いるんだ、






深澤「 顔ふやけてる(笑)」


「 ……あ、え、うそ、」


深澤「 はい、上がろっか 」


「 …お邪魔します 」






何事も無かったかのようにリビングに入っていくふっかの後ろを急いで追いかけた。







「 ふっか、一人暮らし？ 」


深澤「 うん、どうした？ 」


「 いや、その割には部屋綺麗だなって、」


深澤「 いつでも来れるようにしてるから、莉子さんが 」






そう言ってソファに腰掛けるふっかの顔は優しそうな切なそうな、







「 ふっかは宮舘さんから莉子さんの事を奪いたいのが本心なの？ 」


「 奪えなくてもいいから今は相手をして欲しいの？ 」


深澤「 …なんか、そんな核心ついた質問初めてだわ(笑)」


深澤「 莉子さんが俺だけを見てくくれればいいな〜って、…って何これ、恥ず！(笑)」







いつもみたいに笑って私の腕を引き真隣のソファに座らされる。








深澤「 A」


「 ん？ 」


深澤「 もっとこっち寄って 」






ふっかと私の少しの隙間をポンポンしながらそんな事を言われてズッと距離を詰めるともう肩は触れ合っていて、






深澤「 なんか、初めて喋ったのが今日って気しない 」


「 それは思う 」


深澤「 依存しちゃいそうだわ、(笑)」






してくれてもよかった。
それでふっかが莉子さんを忘れられるなら、







深澤「 黙ってたら肯定と捉えちゃいます〜 」





顔を上げると再び重なった唇。







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