脆くて甘くて苦くて

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康二「 はいはーい！ 王様だーれだ！！ 」





何気に一番楽しんでるのは康二くんで、皆康二くんの盛り上がり具合にちょっと引いてる感じなのがすごい面白いんだけど





深澤「 はーい、俺 」


渡辺「 なになに？ 」


深澤「 どーしよっかな 」




うーん、と考えてから一言出たのは




深澤「 2番と3番5秒間見つめ合い 」




なんてことで。

チラッと番号を見ると3番。


………ほんとついてないな私。




向井「 にーばんだーれ！ 」


渡辺「 俺 」


「 …うげ、」


渡辺「 え、まさか、」


「 ねえそんな露骨に嫌な顔してくていいじゃん 」


渡辺「 お前もうげ、って言っただろ 」





なんて言って真ん中に集められた私たち。
まあでも、翔太で良かったかな。

ふっかだったらきっと顔赤くなりすぎちゃうし。





渡辺「 ふっか数えて 」


深澤「 はーい 12345 ！ 」





翔太と向かい合って目を合わせた瞬間すぐに過ぎていった5秒間

いや、多分実際は2秒くらいしかない

それくらい早かったもんふっかの数え方





渡辺「 全然5秒間見つめ合った気しねーけど(笑)」


「 翔太とならあと1分は余裕だった 」


渡辺「 もっと恥ずかしがれよ 」





ふっかのターンが終わり、元々の位置の真昼と康二くんの間に戻ろうとすると逆側から腕を引かれいとも簡単に私の身体はふっかの隣へ移動した





深澤「 はい、A引いて 」


「 あ、うん 」






くじを引いて逆隣のマリカちゃんに渡して、ってあれ、マリカちゃん多分ふっか好きだよね？

で、私今間にいるよね？

殺される？



え、殺される？





向井「 王様だーれだ！！ 」


エリカ「 はーい 」





笑顔で手を上げるエリカちゃん。

あの、めちゃくちゃ怖いです


何言い出すか分かんないもん





そんな私の嫌な予想は運悪くも的中して




エリカ「 1番と7番キス！ 」




ちらっと数字を確認すると 2番

慌てて真昼の方を見ると真昼も手で 5 って教えてくれて、あーよかった

これて真昼にキスさせたら私阿部ちゃんに殺されるもん




向井「 はいじゃあ一番だーれ！ 」


マリカ「 はーい！ 」





隣から聞こえた声に振り向くとマリカちゃん

…………え、7番ふっかじゃないよね？いやだよ？


そんな思いを込めて皆からは見えないようにふっかの浴衣の裾を摘んだけど





深澤「 待って俺7番だわ！わら 」





…………最悪です








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