side F ページ49
・・
side 深澤
深澤「 あ、目覚めた？ 」
南「 …ん？ 辰哉くん？ 」
深澤「 そう、辰哉くん 」
深澤「 今日舘さん居なかったからさ、莉子ちゃん倒れた時に俺が届けようと思って 」
勝手にキッチン借りてごめんね？ なんて言いながら我ながら料理が出来ないにしては頑張って作れたであろうお粥をベッドの横の机に置いた
チラッと時計を見ると17:50
A、大丈夫かな
なべ、ちゃんと行ってくれてるかな
南「 涼太、返信ないの 」
深澤「 あー、忙しいのかな？ 」
南「 うん、多分 」
一向にお粥に手をつけない莉子ちゃんに不思議に思いながらも、…あ、待って熱中症ってお粥じゃねーのか
深澤「 ごめん、お粥はおかしかったね 」
深澤「 俺これ食べるからなんか食べたいものある？ 」
深澤「 コンビニ行ってく……莉子ちゃん？ 」
少し弱々しい力で腕を掴まれたかと思えば小さく口を動かして
南「 辰哉くんが、たべさせて、」
って。
……この、普段は誰に対しても強がっちゃう莉子ちゃんが甘えてくれるの久しぶりだな
最近はそんなことならないようにしてたから
深澤「 今日珍しく甘々だね？ 」
南「 辰哉くんしか甘えられる人いないから 」
深澤「 こら、宮舘さんは？ 」
なんて聞きながらスプーンを口に運ぶと
南「 最近もう終わりかな、と思ってる 」
予想もしてない言葉が帰ってきて思わず莉子ちゃんの顔を見つめると
南「 私もそろそろいい歳だからね(笑)」
力なく笑う莉子ちゃん
舘さんと莉子ちゃんが別れる？
勝手に追いかけときながらこんなこと言うのはあれだけど舘さんと莉子ちゃんは別れる事ないと思っていた
しかも俺と莉子ちゃんだってもう、
南「 辰哉くん？ 」
深澤「 あー、ごめんごめん、そうなんだ 」
南「 うん、ごめんねこんな話して 」
深澤「 全然、莉子ちゃんの話したい話なら何でも聞くよ 」
そんな時ベッドの端に置いていたスマホがピカっと光った
なべA熱下がりそう
なべ南さんは無事送り届けれた?
なべこの合鍵明日返すわ
立て続けに来たLINEには
深澤辰哉看病行ってくれてありがとう
深澤辰哉A熱下がりそうでよかった
それだけ返してスマホを閉じた
・・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4637人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もぐこ(プロフ) - 47で、ぐぐっときて、ちょっと涙が……。忘れていた色んな感情を刺激してくれる作品です。ありがとうございます！ (2022年4月14日 15時) (
レス) id: 691de2f008 (このIDを非表示/違反報告)
未憂(プロフ) - ふっかさん〜！ふっかさんこそ気持ちはっきりさせてください！ (2020年12月19日 17時) (レス) id: 0ef84b32c7 (このIDを非表示/違反報告)
ももいちご(プロフ) - この作品本当に大好きです！いつもコメントとかしないんですけど、好きすぎて思わずコメントしちゃいました！！無理なさらない程度で更新頑張ってください！これからも楽しみにしてます！！ (2020年12月19日 0時) (レス) id: 154f65b59b (このIDを非表示/違反報告)
きゃる(プロフ) - 楽しみすぎます！！更新待ってます！！ (2020年12月15日 18時) (レス) id: 9d131121f2 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 目黒担なので目黒がんばれー！！って応援しちゃいます。笑 無理せず更新頑張ってください！ (2020年12月12日 16時) (レス) id: fb1bd4ba55 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きゅん
| 作成日時：2020年11月29日 23時
