深澤と不仲です(なかなおりしたよ)

滝沢くんのおはなし side F ページ16

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side 深澤









さっきよりも顔を赤くしたAが必死に俺の目を見ながら、ゆっくりと小さな口が動いて、






「 えっち、したい、」


深澤「 だれと？ 」


「 …ねえ、もうやだ 」


深澤「 誰か分かんないもん、なべ？ 」





やだけど、死んでも嫌だけど。





「 ちがう、」


深澤「 ん？ だれ？ 」


「 たつくん、」






はあああ、まじでかわいい。
え、なにほんと。やばすぎんだけど。






「 ………言わせといて黙るのはずるっ、ひゃっ！ 」





何やら真っ赤な顔をして文句を言ってるAをお姫様抱っこしてUターンし、寝室に直行。




「 や、まって、今すぐにとは言ってない、！ 」


深澤「 でも俺は今すぐにって捉えた 」


「 夜ご飯、まだ食べてないし 」


深澤「 終わってから食べてその後もっかいする？ 」


「 ………ばか、」






てっきりもっと怒られるかと思ったのに返ってきた返事は ばか の一言で、あれ、もしかしてAも





深澤「 寂しくなっちゃった？ 」


深澤「 明日から家以外ではイチャイチャするなって言われちゃって 」


「 …………だって、今日帰り道手繋げなかっただけで、しんどかったんだもん、」






………ほんとかわいい。
なんだ、Aも思ってくれてたんだ。
俺だけじゃなかったんだ。






深澤「 俺もしんどいよ？ 楽屋でも移動車でもハグもキスも出来ないなんて 」


深澤「 その代わり家では、壊れちゃうくらいいっぱいしよーね？ 」






優しくベッドに押し倒しそう言うと、小さく頷くAが可愛くて、え、ほんとに壊しちゃうよ？
いいの？ 立てなくなるし動けなくなるよ？





深澤「 壊れちゃったら一人では生活出来なくなるよ？ 」


「 …辰くんと生活するからいいもん、」


深澤「 ふは、じゃあもう俺なしじゃ生きていけなくなるね 」


「 今だって、辰くんなしじゃもう死んじゃう 」


深澤「 ほんと、可愛いこと言われすぎたら俺どうにかなっちゃう 」





次のAの言葉を聞きたい気持ちもあったけど、それは俺がほんとに甘すぎて死んじゃいそうだったから急いで唇を塞いで言葉を吸い取った。

……………ほんと、絶対に無自覚なんだろうけど俺を煽るのが上手いな、誰よりも。







深澤「 もう 死ぬまで離さないよ？ 」








そう言うと可愛い顔でもっと俺を求めてくんのが可愛くて、可愛すぎるから、 死んでも離さない に訂正すんね？









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