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向井「 いや〜Aも入ってくれて嬉しいわ〜 」
「 康二こそよかったの？ 」
向井「 ん？ 俺はAと同じ部活ならなんでもええよ！ 」
「 康二〜〜〜〜！(泣) 」
結局あの悪魔：翔太さんはほんとに勝手に入部届けを出してきてたみたいで、はれて(？)私と康二はバスケ部になった。
…………………辰哉いるからいいけど、いいけどっていう嬉しいくらいだけど。
向井「 あ、そや。今日早速来いってしょっぴーが 」
「 今日？ あ、でも今日ジャージ持ってきてないや 」
向井「 うそやん！ 俺の着る？ 」
「 いやいや、康二のなくなるでしょ！ 」
向井「 でも初っ端ジャージ持ってなかったら目つけられへん？ まあ俺が守ったるけど！ 」
「 大丈夫大丈夫！一応辰哉に聞いとくね。ありがとう 」
向井「 Aがええならそれでええけど〜 」
「 ふふ、康二と同じクラスになれてよかったよ 」
向井「 初日でそれ言う子おらんねん！ 」
康二と2人そんな話をしながら教室へ戻っていると、
「 …あれ？ 」
向井「 ん？…ってあの運動場に人だかり出来てんのふっかさんたちちゃう！？ 」
「 ね、そうだよね 」
廊下の窓から見えた光景は、ついさっきまで部室で一緒にいた辰哉と翔太さんと照くんと佐久間さんの周りに沢山の人だかりができていて、…え？なんで？
わ、すごい、
向井「 えー！なに今の！しょっぴーたちアクロバットも出来んの！？ 」
「 ね、ほんとに、」
向井「 わ！ふっかさんもバク転してるやん 」
「 うん、辰哉昔から得意で、」
校舎の窓から見える辰哉の周りには女の子がいっぱいで、辰哉が動く度にきゃーきゃーわく歓声。
遠い、とおすぎる。
分かってたはずのことなのに、同じ高校になってもこんなに遠くて、
「 ………っ、！ 」
向井「 待って、ふっかさん目悪いんよな？ 」
向井「 こっち見てなんか言うてない？ 」
「 ……¨かっこいいでしょ¨だって 」
こんなに遠いのに、辰哉と私の見えてる世界は全然違うのに、いつでもどこにいても
「 すぐ見つけてくれちゃうの、ずるいよね 」
そんなの、かっこいいに決まってるじゃん。
なんて私が答えるの分かってるくせに。
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作者名：きゅん
| 作成日時：2021年4月6日 14時
