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岩本「 相変わらずお前はシスコン 」
佐久間「 あ！じゃあふっかのスマホの待ち受けの女のコってAちゃ………んぐっ、ごめんってふっか！ 」
なにかめちゃくちゃ嬉しいことが耳に入って思わず緩む口をぴしっとする。
……あ、康二置きっぱだったごめんね。
「 康二？ ごめんね 」
向井「 え、待って、ふっかさんとAが兄妹ってこと！？ 」
深澤「 ふっかさんってなんだよ。わら 」
深澤「 そうそう。誰だか知んねぇけどウチの妹には手出すなよ 」
ってまた肩を抱かれちゃうから嫌でも勘違いしてしまいそうになる。
…わたしは、辰哉の妹だよね？
岩本「 あ、そうだ。で、なんで翔太がA引き止めてたの？ 」
………うげ、ひかるくん。
その話はもういいんだよ。
渡辺「 こいつが朝歩きスマホしてたから 」
「 してないです 」
渡辺「 は？見てたじゃん 」
「 ちがっ、マップを見ていただけで、」
渡辺「 それ歩きスマホって言うんだよ 」
…………完敗。
見事に負けた、何なの翔太さん。
「 ………すみません 」
渡辺「 ふはっ、すみませんって顔してねーじゃん(笑)」
………なに？
急に笑いだした、怖いよこの人。
佐久間「 翔太に強気に言える女の子初めてなんじゃない？」
岩本「 確かに(笑)」
岩本「 意外とここ、お似合いかもな？ふっか(笑)」
辰哉がなんて返すのか予想できなくてドキドキしながら待っていると、
深澤「 え、なべはだめ。」
深澤「 Aは純粋ちゃんだからね、なべは絶対無理 」
………うれしい。
ちゃんと否定してくれる辰哉がだいすきで、私は多分一生この人の傍を離れることなんて出来なくて、って
渡辺「 Aだけはない 」
「 …う、」
なんか勝手に名前呼ばれて勝手に振られた。
渡辺「 兄貴は遊びまくってんのに妹ちゃんは純粋なの？ 」
ぽんぽん頭を撫でてくる翔太さんから1歩後ずさるとすぐ後ろにいた辰哉にぶつかって、
深澤「 ……………そういうの、あんまこいつに言うな 」
いつになく真剣な顔で言うもんだから照くんが間に入ってこの話は終わり、になった、らしい。
………え？辰哉遊びまくってんの？
向井「 A？ 俺ら教室戻らな！ 」
「 ……あ、うん、ごめん康二 」
辰哉の身体をそっと離して康二についていく。
遊んでる、ってどういうこと？
彼女は？ いるの？
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作者名：きゅん
| 作成日時：2021年4月6日 14時
