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翔太、って呼んでたよね？
ってことは今から来る人も3年生？
………怖い怖い怖い。隣にはガクガク震えてる康二。
康二、ごめんね。入学式初日からこんなことになって。
？「 あ、佐久間。丁度よかった 」
後から来た人は佐久間さんって言うみたい、ってそんなこと思ってる場合じゃなくて、
佐久間「 ええ〜！いいじゃん！翔太いい目持ってんね〜！！ 」
翔太さん？は褒められて嬉しそう。
ていうかいい目ってなに？
それより私何時まで腕捕まれてんの？
佐久間「 …あ、翔太自己紹介した？怖がられてんじゃん(笑)」
？「 は？ 」
佐久間「 ごめんね〜女の子と男の子！ 」
佐久間「 こいつは翔太！渡辺翔太だよ！ 」
にゃは！と笑う佐久間さんの紹介により、この不機嫌な男の名前が渡辺だということは理解したけど、でもなんで？
佐久間「 ちょっと待ってね〜？今部長と副部長来るからさ 」
「 …あ、え、」
向井「 なんかええ人そうやな！ 」
康二、そういうのは本人目の前にしてバカでかい声で言うことじゃないんだよ。
渡辺「 あ、来たんじゃね？…ってチラシ半分以上無くなってるし 」
佐久間「 やっぱりさすがだね〜？照とふっかは！ 」
「 ………………え？ 」
深澤「 ……え？ 」
岩本「 え、なんで？ 」
そこへ現れたのはまさにずっと頭の中にいた辰哉と、辰哉の昔からの友達の照くん。
……え？
深澤「 ちょっとしょーた、おれの可愛い妹ちゃんの腕掴まないでよ 」
翔太さん(？)から離されてあっという間に辰哉の肩に抱き寄せられて、え、え、どういうこと？
向井「 …え、Aってもしかしては」
佐久間「 え！まって今妹って言った！？ 」
岩本「 ふっかお前(笑)」
渡辺「 …は？どういうこと？ 」
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それから周りの人の理解のスピードは驚く程に早くて、佐久間さんなんてそんな気がしてた！とか言うんだもん。
絶対嘘だけど。
岩本「 やっぱりさっきのAだったんだ」
岩本「 綺麗になりすぎて分かんなかった(笑)」
くしゃっと目の無くなるくらい笑う照くんにぽんぽんと頭を撫でられて顔が熱くなるのがわかる。
……照くん、これはモテてんな。
と、そこに
深澤「 ひかる離して、この子おれの子 」
すかさず割り込んできた私の兄。
私の世界で一番大好きな人。
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作者名：きゅん
| 作成日時：2021年4月6日 14時
