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入学式の前のクラス発表は校舎に張り出されていて、果穂と同じでありますように、と願いながら探すも、





「 あ、あった 」

果穂「 私もあったよ、4組 」

「 ……………私1組 」






…神様、恨みます。






果穂「 あ、でも待って。体育一緒じゃん 」

「 ………ほんとに? 」

果穂「 ほんとほんと!ほらみて! 」





たしかに果穂の言う通り、体育は1組4組7組が一緒、との事だけど






「 ……うぅ、果穂〜 」

果穂「 Aってそういうとこ可愛いよね 」

果穂「 そろそろ行かないと遅刻するよ? 」

「 ………行きます、」

果穂「 ふふ、また帰りね 」






と果穂と分かれたのはいいものの、






「 ……………どこ、ここ 」





一向にたどり着かない教室

高校ってこんなに広いもん?


……小さかった中学とは全然ちがう、んだけど。






「 ……わっ、あ、すみません、」





写真にしていた学校のマップを見ながら歩いていると突然肩をぶつけちゃって、やばい、初日からやばい、






?「 …いって。………歩きスマホやめろよ 」






なんかめちゃくちゃ睨まれたし、ていうかこれ歩きスマホじゃないし(歩きスマホです)!!

何あの人、だれ、だれだよ。

少しイライラした気持ちのままようやくたどり着いた教室。








「 …………あ、28番 」








机には28というシールが貼られていて、そう言えば辰哉も1年生の時28番って言ってたっけ?

なんて思いながら嬉しくなった。







向井「 なあ!なあなあ!なあなあ! 」

「 ………え、わたし? 」





入学式までの時間、少し待機と言われたから一人でボーッと座っていると隣の席の男の子が凄い大きな声出何度も机を叩いてくる。






向井「 そうやって、深澤さんしかおらんやん! 」

向井「 俺が向いてる方向深澤さんなんやから! 」





ってすっごい関西弁。

めちゃくちゃ関西弁。





「 え、あごめん、ってなんで名前? 」

向井「 なんでって座席順黒板に張り出されてんの見てん! 」

向井「 隣の席やからよろしくな! よかったわ〜初日からこんな仲良くなれそうな子見つかって 」

「 …仲良くなれそうな子?ってわたし? 」

向井「 他だれおんねん!! 」




なんて本場の関西弁ツッコミをいただいちゃって、



果穂、
私今日から1年間この関西弁パーソナルスペース激狭男と同じクラスみたいだよ。





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作者名:きゅん | 作成日時:2021年4月6日 14時

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