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「 …え、ねえ、深澤くんまって 」
「 深澤くんってば、」
さっき、楽屋に入って皆に挨拶をした途端ぐんぐんわたしの方まで近づいてきた深澤くんに腕を引かれて今に至る
楽屋から少し離れた空き部屋(？)へ入れられて鍵を閉める深澤くんのいつもとは違う雰囲気に少し怖くなってしまう
「 ふ、かざわくん 」
深澤「 もっかい聞きたいんだけど 」
「 え、」
深澤「 どーしたの？ これと、これ 」
「 ちょっ、…やめ、」
いつの間にか壁に追いやられていて深澤くんの綺麗な白い手がわたしの耳に触れた後、右手の薬指を撫でる
深澤「 忘れた？ 今日は付けんの 」
今までそんなことあったっけ？ って分かってるくせに、そのくせに聞いてくる
「 ……もう、付けない 」
深澤「 ……え？ 」
「 わたし、昨日その、深澤くんが、」
昨日は高校の友達4人と久しぶりに集まって女子会だった
わたしの数少ない女の子の友だちと、少しいいお店の個室でワイワイがやがや楽しんでいた、のに
「 …お店のトイレで、深澤くんが、その、深澤くんと 」
深澤「 …昨日居たんだ、あの店 」
「 キス、してたよね？ 知らない人と 」
深澤「 知らなくない、友だちだけど 」
「 と、友だちとはキスしないのっ、普通は、」
あーあ、もう深澤くんとは価値観も何もかも全部違うのかな
少しぐらい否定してほしかった
Aの見た人はおれじゃないよ、って。
おれは昨日別の人といたよ、って。
深澤「 …嫌なもん見せたのは、ごめん 」
「 もう、いいけど、」
深澤「 でも、それと指輪とピアスはなんで？ 」
出来れば察して欲しかった
深澤くん本人にこんなこと言うつもりもなかったし、言いたくもなかったけど、
「 ……いまの、深澤くんはすきじゃないから、」
深澤「 …え？ 」
「 だから、今の色んな女の子のと遊びまくってる深澤くんは、わたしはすきじゃない、よ 」
怖かった
深澤くんにこんなこと言ったこともないしこんな低い声聞いた事もないし
何より、深澤くんを見てると今でも全然¨すき¨がわいてくる自分の気持ちが怖かった
「 深澤くんの話はそれだけ、だよね？ 」
「 もう戻るね？ わたし今日メイク一番だから、」
早口でそう伝えて深澤くんの手を初めて自分から振り払って部屋を出ていく
深澤くんの顔も自分の今の顔も怖くて見ることなんて出来なかった
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knn0522(プロフ) - 初めまして！！コメント失礼します、ここまで一気読みさせて貰いました…続きめっちゃ気になります(р_т更新待っています♥️ (12月11日 0時) (
レス) @page21 id: 99ff5c5b2a (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ(プロフ) - 更新ありがとうございます泣まってました！！ (10月3日 1時) (レス) @page21 id: 062eb61dbc (このIDを非表示/違反報告)
びびちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます！！さいっっこうです！！続きずっと待ってます、本当にありがとうございます😭😭 (10月2日 22時) (レス) id: 0130c4dc12 (このIDを非表示/違反報告)
美香(プロフ) - 更新ありがとうございます😭めちゃくちゃ嬉しいです💜 (10月2日 21時) (レス) @page21 id: 4a76b60209 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - もう更新されませんかね😭😭楽しみにしているのでお時間のある際に続きお待ちしてます💜 (8月12日 13時) (レス) id: 006fdeb6a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゅん
| 作成日時：2021年3月6日 0時
