¨ ページ16
¨
深澤くんがどんな顔でそんな事を言っているのか怖くて見れなくて、
「 ………………しょうたくんは、いつもきづいてくれるもん、」
なんて全く可愛げのないことしか言えない自分に悲しくなっちゃう。
咲穂なら、ここでなんて言うんだろう
かわいいもんなぁ、なんて。
深澤「 なべ、よりとは言えねぇけどおれも分かるよ 」
「 え？ 」
深澤「 如月のこと。」
深澤「 ずっとJrの時から傍で見てきたんだし 」
思わず隣を見るとあまりにも真剣な顔でそんなことを言っているから、逆になんて返せばいいかわからなくなる。
「 うん、お世話になりました、(笑)」
深澤「 なにそれ、もうおれとバイバイするみたいじゃん。わら 」
「 ふは、ほんとだ 」
深澤「 やだから、」
「 え？ 」
深澤「 おれ、如月がどっか遠く言っちゃうのはやだからね 」
最後に3回ほど頭を撫でられて そろそろ戻ろっか？なんて手を引かれる。
……ずるい、ほんとにずるい。
「 …あ、深澤くん 」
深澤「 んー？ 」
「 撮影中は、女の子気をつけないとだよ 」
深澤「 え？ なにそれ 」
「 だから、……キスマークとか、付けないでってちゃんと言わなきゃだめ、っきゃ、、！」
深澤くんに手を引かれて楽屋に戻っていたはずなのに誰も歩いていない廊下にドンッと優しく押し付けられた。
「 …ふかざわ、くん？ 」
深澤「 おれもう、切ったよ 」
「 え？ 」
深澤「 如月に怒られてから女の子たち、全員切ったから 」
全員切った？女の子たち？
…………私が言ったから？
「 …なんで、」
深澤「 やっぱりおれ、アイドルだし、」
深澤「 大事な妹に言われちゃったら守んねぇとだろ？ 」
さっきの少し怖い顔は嘘のようにいつもみたいに笑ってそう言う深澤くんの身体が私から離れていく。
妹、って言われた。
そうだよね、深澤くんにとってはずっと私は妹みたいな、そんな存在だよね。
「 お節介な妹でごめんね？ 」
深澤「 んふふ、大変な妹もったわ。わら」
深澤くんは、今も私のことを妹だとおもっているからこうして手を繋いで楽屋まで戻っているの？
妹だとおもっているから、すぐに迎えに来てくれたの？
………ぜんぶ、妹だと思ってるから？
この優しさがただの妹だとして扱われてるなら
「 深澤くんの妹には、なりたくないな 」
そんな言葉はきっと届いていないんだろうけど。
¨
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3455人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
knn0522(プロフ) - 初めまして！！コメント失礼します、ここまで一気読みさせて貰いました…続きめっちゃ気になります(р_т更新待っています♥️ (12月11日 0時) (
レス) @page21 id: 99ff5c5b2a (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ(プロフ) - 更新ありがとうございます泣まってました！！ (10月3日 1時) (レス) @page21 id: 062eb61dbc (このIDを非表示/違反報告)
びびちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます！！さいっっこうです！！続きずっと待ってます、本当にありがとうございます😭😭 (10月2日 22時) (レス) id: 0130c4dc12 (このIDを非表示/違反報告)
美香(プロフ) - 更新ありがとうございます😭めちゃくちゃ嬉しいです💜 (10月2日 21時) (レス) @page21 id: 4a76b60209 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - もう更新されませんかね😭😭楽しみにしているのでお時間のある際に続きお待ちしてます💜 (8月12日 13時) (レス) id: 006fdeb6a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きゅん
| 作成日時：2021年3月6日 0時
