脆くて甘くて苦くて【IV】 (ページ10)

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深澤「 …ん、？ちょ、なべ！寝坊してるおれら！」

今日朝早かったから眠いな、ちょっとねる？

そんな会話までは覚えてる。
きっと二人とも限界で少し目を瞑った瞬間に寝てしまったんだけど

渡辺「 …もうふっかうるさい」

深澤「うるさいじゃねーよ！」
「 10分遅れてるから行こ？」

渡辺「 ……ねっむ」

渋々動き出したなべとふたりで11階の広間へ
あ～丁度めちゃくちゃ腹減ってきた

深澤「 …って、俺らあそこしか空いてなくね？」

渡辺「 …は？うわ、女ばっかじゃん」

深澤「 Aどこ、って照だし」

この夕飯くらいはAの傍で食べたい、あわよくば少し話したいなんて思いは俺らの寝坊により全て台無しで、仕方なく腰を下ろした残っていた席には

「あ、あの、ずっとお話したくてっ、」

全く違う部署の女の子。
だれ？っていうか誰狙い？？

深澤「はじめまして、だよね？」
「なにちゃん？」

羽島「羽島、澪です」

深澤「羽島ちゃんね～～よろしくね」

俺がそう言うだけで顔を真っ赤にしちゃってブンブン首を振って、初々しいなこの子

チラッと逆どなりのなべの方をむくとめちゃくちゃ話しかけられてんのにほぼスルーで、わら

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まだ数杯しか飲んでないはずなのに羽島ちゃんの足は開始1時間で割と酔って俺の足に足当ててきてるし、

意外とこの子もやり手？なんて

羽島「ビンゴ大会、始まりますね

深澤「勝てっかなぁ、」

羽島「ふふ、深澤さん少年みたいです」

って俺より4個下らしい羽島ちゃんに言われる。

ビンゴ大会がはじまって早30分
次々とビンゴした人から景品貰って抜けれるんだけど、

「 ………あ、ビンゴ！しました！」

控えめに手を挙げたのはAで、そんときまで隣には照がいて、

佐久間「 Aちゃんおめでとう～！！あれ、照なんでいんだよ！(笑) 」

岩本「 Aの付き添い」

「頼んでないです ^ ^ 」

岩本「おまえ、(笑)」

羽島「あ、2人で消えてった」

Aとすぐに話したくてでもビンゴ終わらないと無理かなと思い集中して佐久間の読み上げる声に耳を傾けているとぼそっと小さな声で羽島ちゃんがそう言った

深澤「ねえ、それ誰と誰？」

羽島「あ、さっきビンゴしたAさん(？)と岩本さんです」

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