脆くて甘くて苦くて 【IV】

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………なんで離してんの？って、だって、





「 峯岸ちゃん(？)呼んでるし 」


深澤「 Aは俺があっち行ってもいいの？ 」





なんて少し不安になるような事まで言ってくる

やだけど、そんなの嫌だけどでも、





深澤「 峯岸ちゃんごめん〜〜 」
「 おれ今日ずっとこの子と座るから他の子にも言っててもらっていい？ 」





突然そんな事を言われて慌てる峯岸ちゃんの返事も聞かずに一番後ろの席まで連れていかれた





「 ふっか？ 」


深澤「 ん？ 」


「 良かったの？ 」


深澤「 良かったも何も俺がAと座りたいから断っただけ、それじゃダメ？わら 」





はあああぁ、もう、きゅんきゅんする。

女の子の気持ちを上げるのは何処で身につけたのか少し嫉妬しちゃうくらいきゅんきゅんしちゃう。






「 …ダメじゃない、」
「 わたしもふっかと一緒がよかったもん、」


深澤「 うん、しってた。わら 」





さり気なく窓側にもしてくれて荷物もふっかが上にあげてくれてそういうとこ、やっぱりモテるよな〜ってのと同時にきっと無意識に後輩ちゃん達にもしてきてちやほやされてたんだろうって、





「 ふっか 」


深澤「 ん？ 」


「 お腹空いたね 」


深澤「 ん、たべる？わら 」


「 うんたべる 」





さっきバスに乗る直前に4人でコンビニに買いに行った朝ごはんを2人で開けて





深澤「 待って、これお前も選んだの？わら 」


「 え、うん、え！なんでふっかも選んでんの？ 」


深澤「 A好きじゃん、だから買っててあげようって 」
「 まさかAも買ってるとは思わなかったわ、わら 」




…〜、もう、すきだなあ、

2人でご飯を食べていると突然声をかけられて




「 はい、…ってあ、岩本さん！ 」




昨日ぶりの岩本さんがそこにはとても申し訳なさそうな顔をして立っていた

岩本さんが来た瞬間わざとらしく手を繋いでくる隣の男は一旦置いておいて




岩本「 A、ほんとごめん、俺昨日 」





いつも皆の前でテキパキ仕事をこなす岩本さんが分かりやすくしゅんとしてて




「 そんな死なないでください(笑)」
「 酔った勢いなのも分かってるし、お互い忘れましょ？ 」




なんて言うと岩本さんの手が頭の上に伸びてきて数回ぼふぼふ撫でられる。




岩本「 ほんとごめんな、でも相手がAで良かった 」





そんな発言とともに離れていった岩本さん。
…………どういう意味？








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