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深澤「 もしもし？ A？ 」
「 あ、ふっか、」
深澤「 …今どこ？ そっち行く 」
その電話が切れてからほんとにすぐに来てくれた辰哉くん。
私を見るなりタクシーに入れて、すぐに家に帰られる。
深澤「 ふっかじゃないでしょ、覚えてないの？ 」
「 ……辰哉くん、」
深澤「 ん、目腫れてるし、とりあえず俺の家までこれで我慢ね 」
そう言って少し震えていた手をぎゅっと握られる。
辰哉くんの、風磨より大きい手。
深澤「 寝ときな、俺の肩使ってていいから 」
風磨とはまた違う匂いに包まれながら目を閉じた。
目を開けると、もう着いてたみたいでお会計をしてる辰哉くん。
「 ………ん、あ、私も払う、」
深澤「 今度な？ 」
「 そんなの絶対辰哉くんいつまでも払わせてくれないのに、」
深澤「 今度今度、早く上がるよ 」
タクシーから降りても手は繋がれたまんまで、
深澤「 俺が全部聞いてあげる、な？ 」
その日は辰哉くんの優しさにどっぷり甘えていっぱいいっぱい話を聞いてもらった。
深澤「 ね、聞いてんの？ 」
「 …あ、ごめん、思い出してた 」
深澤「 俺とのキスを？(笑)」
「 ……ほんと、変態 」
そう言うと少し嬉しそうにはにかみながら中に入れられて 適当に座ってな ってソファに座らされる。
深澤「 俺、いつでもA来ていいようにAの好きなヤクルト家に買いだめてんの 」
「 …それはちょっと、」
深澤「 キモいって言うな 」
「 まだ言ってない 」
知ってるよ辰哉くん、笑かしてくれようとしてるのだって。
深澤「 風磨に連絡しておかないと、あいつうるせーから 」
「 ん、そうする 」
案の定、スマホを開くと大量の不在着信と新着メールが届いていた。
風磨どこ?
風磨電話でろって
風磨誰といんの?
風磨なんかあった?
風磨既読だけでもつけろって
既読をつけて、返信をしようとすると丁度かかってきた電話。
深澤「 出ていいよ 」
「 もしもし、」
『 …どこ？ 』
「 ……友達の家、」
『 …そっか、今日夜ご飯何がいい、？ 』
「 私、今日は自分の家帰るから 」
『 だめ、俺が一緒にいたいの 』
ほら、ずるい、ずるい。
頭の中、ずっとずっとあの人しか居ないくせに。
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なす(プロフ) - 読ませていただいてます。とても面白いのですが、少し誤字が目立つので改善していただくと嬉しいです。 (2021年3月14日 8時) (
レス) id: dedfea958d (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - 久しぶりの更新めちゃくちゃ嬉しかったです！完結まで楽しみです！！ (2021年3月4日 20時) (レス) id: ac9ad54f15 (このIDを非表示/違反報告)
NORI - 読ませて頂いている者です！！めちゃくちゃ話のストーリーとか大好きです(≧ω≦) もうすぐ完結なのが寂しいけど最後まで読みます！！ (2020年10月15日 17時) (レス) id: 16041f05e8 (このIDを非表示/違反報告)
栞 - すごい好きです！！ (2020年9月10日 22時) (レス) id: dec0c2b2b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゅん
| 作成日時：2020年8月24日 8時
