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ﾅ「､､､よし、基本的な確認と救助は大体終わった。
さっき新しく援軍も来たし、
やっと自分のことをする余裕ができたよ。」
ﾅ「もちろん油断するわけにはいかない､､､
これからもっと頑張らないと。
棘薔薇の会のみんなには、
「助っ人」に付いてもらうよ。」
ﾅ「A、旅人、パイモン。
あたしと一緒にパパのお墓に来てくれない？」
ﾊﾟ「え？今か？」
『､､､ええ、承知しました。』
蛍「､､､わかった。」
ﾅ「サンキュ､､､」
________________
ﾅ「､､､人がいないね。」
ﾊﾟ「もうこんな時間だしな。
それにポワソン町も今はこんな状況だし、
墓参りに来る人はいないんじゃないか､､､」
ﾅ「そうね。こんなことになって、
生きてる人たちだって疲れ果ててる。
亡くなった人に言葉をかけたくても、
そんな気力は出ないでしょうね。」
ﾊﾟ「えっと、ナヴィア､､､」
蛍「もう無理はしなくていい。」
『､､､蛍ちゃんの言う通りです、
ナヴィアさん。
辛い時は泣いてもいいんですよ？』
棘薔薇の会のボスと言う立場でもあるナヴィアさんは、
恐らく多くの苦しみや悲しさを感じてきただろう。
ナヴィアさんの性格なら、自分より他の人を
優先して、自分自身の事を
疎かにしてしまうこともあったかもしれない。
ﾅ「､､､､､､」
ﾅ「､､､うぅ､､､」
ナヴィアさんの目から涙が一筋溢れた。
ﾊﾟ「ナヴィア！？いきなりどうしたんだよ､､､」
ﾅ「､､､ごめん、あたし、どうしたら､､､」
ﾅ「マルシラックとシルヴァは、
もう帰ってこない､､､」
ﾅ「パパ、あたしは一体どうしたら､､､」
そういいながらナヴィアさんは
しゃがみ込んでしまった。
ﾊﾟ「えっ！？そんな､､､」
蛍「ナヴィア､､､」
『､､､』
ﾅ「救助計画は､､､みんなと
話し合って実行した案よ。
でも元はと言えば、あたしが言い出したの､､､」
ﾅ「救助の必要がある住民を助けるために、
2人は逃げ遅れて､､､
､､､水に飲み込まれた､､､ううう､､､」
ﾊﾟ「オイラたち、どうすれば､､､」
泣いているナヴィアさんの
そばで、私は彼女が安心するような言葉を
かけてあげるしかできなかった。
『我慢しなくていいんだよ、ナヴィアさん。』
(2023/11/09)
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作者名：夜月 | 作成日時：2023年11月8日 18時
