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6 風柱 ページ8

遅せェ」

勝手に上がって待っててくれても良かったのに不死川は私が来るまで玄関の前で待ってくれていた

肩には鎹鴉の爽籟が乗っていて翼に包帯がしてあった

「まさか来るとは思わなくてね」

「爽籟の治療ね」

「話が早くて助かる 診てやってくれェ」

不死川に上がってもらい治療に取り掛かった

話を聞くと鬼の攻撃をくらってしまったようだった

だが幸運なことに血は多く出ていたが後遺症になるような傷ではなかった

「2週間もすれば普段通りに飛べるはず」

「その間は代理の烏を派遣させるわ」

治療が終わりお茶菓子でもあげようと思ったのに

不死川は次の用事があるらしくゆっくりしていけばいいのに帰るらしい

私は砦を肩に乗せ砦と不死川を見送ることにした

「世話になったァ」

さっさと玄関から出ようとする慌てて不死川を止めた

「コレ、不死川にあげる」

はいと不死川に差し出した包みを見て明らかに不機嫌になった

「いらねぇ」

「作りすぎちゃったからさあげる」

「それ、胡蝶の備えモンだろォ いらねぇ」

なんで知ってるんだこの人

「なんでわかるの」

心底不思議そうな顔をしていたんだろう

呆れたように不死川は説明してくれた

「津久根が菓子作りなんて胡蝶の命日位しかしねぇだろォが」

「自分で食え」

そう吐き捨てるとさっさと玄関をピシャリと閉めて出ていってしまった

「不死川もカナエのお墓参り行ってあげて!」

さっきより小さな声で

「行かねェよ」

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作者名:ゆる | 作成日時:2022年6月12日 9時

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