4 出会い ページ6
初めての出会いは最終選別
7日間を生き残ったのは私とカナエのみ
私たちは2人きりの同期だった
あの死の山から7日間生き延びたとは思えない程カナエは明るく接してきた
「初めまして 胡蝶カナエと言います」
「貴方はなんてお名前なのかしら」
ふんわりと小さな花のように
華奢な見た目をしているのにすぐさま友達作りとは
肝っ玉の座った女だと思った
「津久根 やっちらす」
「よろしく胡蝶さん」
「胡蝶さんだなんて言わずにカナエと呼んで」
「鬼殺隊として頑張りましょう やっちらす」
そう言うとカナエは手を差し出した
手を見て驚いた
差し出された手は豆だらけ傷だらけで私よりも多く刀を握り鍛錬している手だった
手を見つめたまま動かない私に
カナエはおろおろとしながら
「握手嫌だったかしら…」
小動物のような顔をしていた
強いんだか変なんだか分からない
「変な子」
「よろしく カナエ」
握り返した手はとても温かかったことがずっと記憶に残ってる
カナエとの出会いは私を大きく変わった
いや、変えてくれたんだ
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作者名:ゆる | 作成日時:2022年6月12日 9時