Sexy家のにちじょう。-4-

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勝利side

風磨くんが申し訳なさそうに眠った後ケンティーはタオルを片手に部屋に戻ってきた

健 あれ、菊池寝れた？


『うん。変なこと考えてるようだったから。』


健 そっか


ケンティーはそう言うと優しく顔周りの汗を拭いてあげていた


健 頑張りすぎちゃったのかな、菊池


その言葉そのままケンティーに返してやりたい気分だったけど風磨くんの伝言だけを伝えた



『風磨くんがケンティーのこと心配してたよ』


健 そうなの？こんなときまで菊池は…
　 あ、勝利もう寝なよ

『ケンティーも早く寝てね、おやすみ。』



こうは言っても彼がちゃんと寝るなんて

思うわけないけど


ずっとここにいても風磨くんが辛いだろうから


自室に戻り目を閉じた




『んぅ、ふわぁ』


翌朝、聡が作る朝食の匂いと音で目を覚ました


いつも聡の手伝いをマリウスがするからきっと起きてるんだろうなと予想をして風磨くんの部屋に入った


健 あ、しょぅりおはよ、



目の焦点が定まっていないし

声もふわふわしている

恐らくこの人寝てない


そのくせ手元だけは忙しそうに動かしていて


風磨くんの様子を見ながらパソコンで作業をしているようだった


まるでロボットのように体をガチャガチャと動かすケンティーが声を荒げた


健 …あっ、やばっじかんないっ


そうだ、今日はケンティードラマの撮影じゃん



健 ごめん、しょりきくちたのんだ、わ



『言われなくても。ケンティーはちゃんと寝なさい。』

健 はい、


『今日も撮影頑張って！』


健 勝利！ありがとー！ｷﾞｭｰｯ


あぁもう痛い

そんな強く抱き締めないで！

いつか骨折しても可笑しくないから！


声に出すのも面倒だったため素早く引き離しケンティーを部屋から追い出した←


追い出したというよりかは

時間がなかったんだろう


マネさんの車に乗り込んでいった



風 んっ、う、



『風磨くん？どこが辛い？』


風 はきそ、



色々ドタバタしていたら風磨くんが起きて吐くと言い出すから大変


とりあえずごみ袋を渡して背中をさすった



けど昨夜高熱でまともに食事しなかったからか


出すのは唾と胃液だけ


ただただ辛そうに声を出すその姿は


見ているこちらも涙が出てくるほどだ



それに風磨くんは


風 …っう、けん、と


少し波が落ち着けば相棒の名前を口にするから




お互い好き同士なら早くくっついちゃえよ！



なんて、もちろん嫉妬じゃないけど。

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