なにもない日のFlower kento.N

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you side

１週間ほど休んでた健人くんはやっぱり心配で。

家の用事とかはあんまり深く聞くのはだめだからそんな無理に聞いたらだめだって分かってるから


だからたいして聞くこともなかった


反対に健人くんは相変わらず優しい

「また虐められてない？」とか

「最近大丈夫？」とか。
　
でも健人くんはみんなに優しいから。


自分だけじゃないんだ。


そう考えると何故かため息をついてしまう



だめだめ！今は授業中なんだから！

自分に言い聞かせて顔をﾊﾟﾁｯと叩くと隣から視線を感じた。


だめだって。健人くん。


そんなことされたら私


おちちゃうよ


勘違いさせないでよ



健人くんが口パクで"可愛すぎ"なんて言ってきたのは言うまでもない。


ほんとに健人くんがきてから私の心はおかしい。

感じたこともない感情に振り回されっぱなしだ。



どうしてくれるんだ健人くん。


そう思いながらまた隣に視線をやると


健人くんはいなかった



ドアを開ける音が聞こえたかと思うと健人くんは走ってどこかへいく。



生徒はみんな動揺してるのに先生だけはなにもかわらず授業をしていく

健人くんがいないなんて関係なしに授業はどんどん進んでいき今日もいつもどうり授業がおわっていた



風磨に視線をおくると


風磨は






爆睡してた。←



その後風磨が職員室に呼ばれたのは言わないでもわかるだろう。




そして健人くんはというと4限目にふらっと帰ってきた。



先生はそのときもまたなにも言わなかった



あぁ、このとき気づいてあげてたら良かったのに



今となりにはあなたはもういないのだから



わたしは真っ暗な夜空にぼんやりと浮かぶ月を眺めた

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