光がさした瞬間から 2

にじゅうろく。2 ページ3

健人side

今日も一睡もできず朝になる


夜ももう嫌いになった



『風磨っ…朝だよ起きて、』

風 んぅ、なかじまぁおはよ

『…はよ』



風磨が起きたのを確認した俺は寝室を出る

いつもは風磨といるけどなんだろうこの気持ちは



風磨といると嫌われてしまいそう



それでも俺は風磨が俺のことを大切にしてくれてるなんて可能性を感じてしまう



だめだめ、考えたら


俺は邪魔者でひとりぼっちなんだから



自分に言い聞かせるのも日課になった。




風 なかじまぁまって


先に学校に行こうとしたのに



風磨の優しさにまた甘えてしまう



風磨はまだ寝ぼけてるのかあざらしみたいにふわふわしながら喋ってるのがかわいい。



本人は自覚ないだろうけど




風磨に抱きつかれて髪をわしゃわしゃ撫でられて。



風 絶対大丈夫だから





そしてまた風磨に甘えた





堪えてた涙がおちて


隠すように風磨を振り払いトイレへこもる





あぁ今日は学校行きたくないな






ひとりで泣くのは寂しい



でも





俺にはこれが一番似合うよね

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