光がさした瞬間から 2

さんじゅうろく。☆ ページ15

健人side

あれから風磨は久しぶりの発作だからかちょっと体調が優れないらしく結局もう一時間休むことになった

やっと6限目も終わり俺は震える足で保健室に向かった

やっぱり友達だと思ってたのは俺だけで

風磨はもう嫌なんじゃないか


そんなことを考えていた


ｶﾞﾗｶﾞﾗ


保健室につくと先生はいなくて奥のベットが1つ使われていた


カーテンを開けるとまだ寝てる風磨

椅子に座って風磨を見つめてるとやっぱり綺麗な顔だな〜なんて思う

寝顔はアザラシみたいで可愛くて

これを知ってるのは俺だけでいい


風磨は誰にもとられたくないもん



君が僕を友達だと思ってなくても

僕は君が必要なんだ


綺麗な目のおくに光がやどった気がすると


風磨が目を覚ました


風 中島…俺、


『風磨。俺は風磨を友達って思ってるんだけど…風磨は？』


風 え、もちろん友達だと思ってるよ


『そ、そ、そっか!でも喘息知らなかったよ。俺、風磨のこと全部知ってると思ってたのに…』



風磨の綺麗な目をまっすぐ見て話す



すると風磨はゆっくりと話し出す



風 中島…ごめんｯ。
　 でも、友達だから中島に心配かけたく
　 なかったし中島がまた辛くなるの嫌で
　 見たくないから




『そっか、ありがとう風磨。風磨は優しいね』



でもね君に伝えたいことがあるんだ



『でもね風磨。俺も風磨と同じ気持ちだよ。風磨がまた辛くなるのは嫌だし見たくない。』



風 …ん。ｸﾞｽｯ



風磨は安心したのか泣き出した


俺は黙って抱き締めて頭を撫でた


今日はちょっと立場交代だね



喘息はサポートしていくから二人で頑張っていこう


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