イケメン戦国〜上杉謙信の愛した人〜

十九夜 ページ21

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ひやりと喉元に冷たい感覚がのこる。






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貴方に出逢って、私の世界は色づいた。



たくさんの愛を教えてくれた






誰かを想うだけでこんなにも、世界の全てが輝いて見えるなんて
知らなかった。







そして




貴方に恋して、私はこんなにも弱くなった





もう側にいることができないのに、
それでもこの世に生き続けなければならない。






ねぇ、謙信


いつの間にか、私は貴方を失うことが






貴方がこれから先、他の誰かを愛することが






こんなにも怖くなっていました。









たくさんの愛を、幸福を教えてくれた。





そんな貴方を1人



置いていく事を許してください。







次に逢える時は、なんのしがらみもなく

貴方を愛せますように。







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大粒の涙が頬に流れる。






後悔、憎悪、悲哀、愛情





感情の塊が止まることなく、伊勢姫の頬に落ちた






震える手をしっかりと両手で支え合い







夜空を仰ぎ見るように上を向き









「謙信、









愛していました。」








力を込めて、喉元に短剣を突き刺した。









謙信が伊勢姫の死を知ることになるのは、





その日から1週間も経った日になるのだった。

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