最高機密の呪い (ページ21)

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雨の静音ページ21

Aside

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿私は！星漿体なんかよりも＿＿さんが良い！この世界なんかより＿＿さんが良い.......！

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿！フッありがとなA。なら最期に縛り(ヤクソク)してくれるか？

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿うん！うん！

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿全部壊してくれ.......全部だからな。

本当は気付いてた。永遠なんてない。そんな事気付いてくせに私は壊れかけの幸せに縋っていた。何にも無いモノクロの世界だった。だけど貴方が私を色付かせてくれた。有難う。私を縛って(ジユウ)にしてくれて。だから私は全部を壊す為に命を懸ける。じゃあ＿＿さん。

行ってきます

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「小娘.......起きたのか。だが生憎もう小僧との勝負は着いている。」

「.......なら私が相手をする」

「クックッそのボロボロの体でか？」

「.......ﾌｯやらないよりはマシでしょう」

Aは奇妙に笑った後伏黒に託すようにして目を向けた。

「布瑠部由良由良」

「！」

そうこれはAと伏黒の作戦に過ぎない。Aはこの事態を想定していたのだ。

「悠仁君が貴方と変わったのは計算外だったけれど私が何らかの形で戦闘不能になることは想定内だった、！」

宿儺は心底面白そうな顔をして戦闘態勢をとったが伏黒は己の呪力を弱め独り言のように喋り出した。

「俺はお前を助けた理由に論理的な思考を持ち合わせていない。危険だとしてもお前の様な善人が死ぬのを見たくなかった。それなりに迷いはしたが結局は我儘な感情論。でもそれでいいんだ。俺は正義の味方ヒーローじゃない。呪術師なんだ。だからお前を助けたことを1度だって後悔したことはない」

「悠仁君.......私だってね君より脆くて弱くて誰よりも臆病なヤツなんだ。今だって怖くて泣きそうなんだよ？.......ありがとう悠仁君。それとごめんね。」

伏黒、Aは虎杖の瞳を見つめながら本音を呟いた。Aが本音を言い終わる頃には宿儺の紋様などなく虎杖悠二が居た。

「.......そっか。お前らは頭がいいからな、俺より色々考えてんだろ。伏黒の真実は正しいと思う。でも俺が間違ってるとも思わん。あー悪いそろそろだわ伏黒もAも釘崎も五条先生…は心配いらねぇか。長生きしろよ」

虎杖が倒れるのと同時に、切り裂くような悲鳴が響きわたった。

護衛対象死亡→←価値なんて