□ D.Sigeoka side ページ20
※医師に関する知識は無いです。所々間違えてると思いますが、大目に見てくれると有難いです。
※この話、少し長くなるかもしれません。
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国試を無事合格し、研修医となった俺は、地元の大学病院を選んだ。
今日は当直もなく、大体18時頃に帰路につく。
ちなみに今は救急科での研修をしている。
最近の悩みは志望科はまだ定まってない事。
色々考え事をしながら歩いていると、どこか見覚えのあるシルエットが。
重｢(Aにめっちゃ似てる…)｣
Aと最後に会ったのは、俺が県外の大学に進学する前の年。6年以上会ってない。
間違えてたら恥ずいな〜とか思いつつ、勇気を出して声をかけてみる。
重｢あれ、Aやん！久しぶりやな〜！｣
振り向いたって事は、合ってるって事やんな。
重｢(良かった〜笑)｣
重｢大きなったな〜！元気にしてたか〜？｣
って、聞くと｢うん｣と相槌をしたA。
でも何やろ、あの頃とはどこか違うねんな〜…
ちょっと元気無いっていうか、疲れてるっていうか。
色々近況について話してると、Aも俺と同じ医療系の道進んだみたいで、何か嬉しくなった。
職業的に、お互いあんま関わらんやろうけど、
重｢Aも医療系やったら、もしかするとどこかで一緒に仕事する機会があるかもしらんなぁ〜｣
って、言ってみたらAの顔が少し曇り黙り込んだ。
重｢(あれ？何かまずいこと言ったんか…？)｣
重｢A？……おーい。｣
A｢あ、ごめん何でもない。課題あるしそろそろ帰るね。｣
嘘やん。何か自分顔辛そうやん。
これ俺、絶対やらかしたわ……
勉強を教えるという口実で連絡先を交換する。
医療系って、実習とかでしんどいやろうし、色々悩みとか聞いてやれたらなって思って。
現に今も元気なさそうやし。
重｢あともう一つ、聞きたいことあんねんけど。｣
A｢……何？｣
重｢なんかあった？｣
一応、そう聞いてみた。
A｢別に？なんもないけど。｣
目を逸らしてそんなん言われても、信じられへんよ。
重｢(絶対何かあるやんけ……)｣
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アリス(プロフ) - パスワードなしの方が読みやすいです。 (2021年5月6日 18時) (
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作者名：まつげ。 | 作成日時：2020年5月27日 9時
