検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:19,117 hit

ページ18

朝____


A「おぇっ、、はぁっ……」

週に何度か起こる突発的な吐き気。
時間は決まって、登校前から登校中にかけて起こる。
電車でも通学路でも起きるから困るけど、幸い周囲の人には未だにバレていない。

家の敷地を出ると、何故か大ちゃんの姿が。


A「え…?何でおんの?」

重「LINE、見てへんやろ?」

通知を見ると、『今から家行く』の文字が。

A「あ……」

重「A、昨日これ落としてったみたいやから。」

持っていたのは鞄に付けてるはずの定期券。

A「え!今気づいた…ありがとう!」

そうこうしてる間に電車の時間は迫っていて。

A「あ、時間やばいからごめん行くね!」



パシッ

A「大、ちゃん……?」

腕を掴まれる。

重「隠しきれてへん目の下の濃いクマ、あと顔色も悪いで。」

A「そう…?ゲームのし過ぎかも?笑」

適当にごまかす。

重「やっぱなんかあるやろ」

A「しつこいなぁ。大ちゃんには関係ないやんか!」

反抗的な態度に驚く大ちゃん。


掴まれた手を振り解き、そのまま走り出そうとした時だった。


A「っ……」

脈が乱れる様な感覚に思わず、心臓の位置に手を当てしゃがみ込む。
いつも数秒で治まるけど、何でこのタイミングで起こるかな。


重「ちょ、大丈夫か?」

A「大丈夫、、慣れてるから。」

重「慣れてる…?初めてじゃないって事やんな?」

A「あ…いや、違う。慣れてない。」

重「嘘つけ。笑」

A「ほんまに慣れてな…」

急に背中と腿裏に手が回される。

重「よいしょっと。」

A「わっ、ちょ、何してんの?!」

ふわっと体が浮く感覚。

重「病院行くに決まってるやろ」

A「嫌や、下ろして。」

重「あかん。絶対お前逃げるから。ってか暴れんな。」


A「逃げへんから、お願い。」

重「……」

A「自分で歩けるから…」

重「歩く?あかんに決まってるやろ。」

A「…じゃあ、せめておんぶにしてください。周りの目が…←」

登校中のJKがキャーキャー言ってる。
傍から見たらカレカノやもんね。…え?←

重「絶対逃げへんな?」

A「もう電車も行っちゃったし、逃げへん。」

重「しゃーないなぁ。」

結局おんぶされる事に。

重「懐かしいな、この感じ。」

A「…ZZZ」

重「って、寝てんのかい笑」

・→←まつげがぶわぁー



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
119人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

アリス(プロフ) - パスワードなしの方が読みやすいです。 (2021年5月6日 18時) (レス) id: c378339859 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まつげ。 | 作成日時:2020年5月27日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。