頑張り屋さんのあなたへ

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重｢じゃーん！研修医やってまーす！大学は地元離れて、研修でこっち戻ってきてん！｣

手には医師免許が。

A｢大ちゃんこそ立派になりすぎやん。｣

重｢Aも医療系やったら、もしかするとどこかで一緒に仕事する機会があるかもしらんなぁ〜｣


一緒か、。
残念だけどそれはないかな。

A｢……｣


重｢A？……おーい。｣

A｢あ、ごめん何もない。課題あるしそろそろ帰るね。｣

重｢待って！最後に連絡先だけ交換してええ？｣

A｢ええけど……｣

重｢やった！もし何か勉強で分からんとこあったらいつでも聞いてや！同じ科目あるみたいやからさ！｣

A｢ん、ありがと。じゃ、またね。｣



重｢あともう一つ、聞きたいことあんねんけど。｣

A｢……何？｣

重｢なんかあった？｣

真剣な顔でそう聞いてきた。

A｢…別に？なんもないけど。｣

重｢そか、ならええけど。気ぃつけて帰りや｣

A｢大ちゃんもね。｣



in家

課題があるって嘘をついた。
大ちゃんがキラキラ見えて、ただただその場から逃げたかったから。

服を着替えてから寝転がると、疲れが一気に襲う。
そのまま気絶するように夕食前まで眠りにつく。

A｢(もう一つ、嘘ついてもうたな……)｣

目が覚めると、19時を過ぎていた。
いつものように特に親と話すことも無く夕食を食べる。

こっちからは必要なこと以外話しかけない。
それくらい親の事が嫌いになっていた。

…


＿＿夜は嫌いだ。

スマホの電源をつけると、｢1:55｣の表示。

将来や今の事を色々考えてしまい、眠れなくなる。


通知を見ると、大ちゃんからLINEがきていた。
よろしくの可愛いスタンプ。

A｢最近仲良くなった人に対してのやつやん。笑｣

スタンプを送り返すと、すぐに既読がついた。

A｢え、早っ。怖っ。｣


ピコン♪

大ちゃんいつまで起きてんねん
Aそっちこそ

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