・ ページ13
濡れたままでは風邪引くから、と仕方なくロッカーの実習着を着ることに。
着替えて戻ると、机にはココアが置かれてあった。
A「…ありがとうございます。」
1口飲むと、雨で冷えきった体に温かさが染み渡っていく。
その拍子に、外れかけてた心のストッパーが取れた。
A「…っ、ぐすっ」
しばらく枯れていたはずの涙が溢れていく。
淳「やっと泣いたね。」
1度流れた涙は止まることを知らなかった。
智「おいで、」
何故か呼ばれたから、そっちに行くと、
ふわっと暖かいものに包まれる。
何故かその暖かさに安心して、
智 淳「Aッ…!?」
私の名前を呼ぶ声を最後に意識を手放した。
…
目が覚めると、白い天井。
おでこには氷嚢が。
静養室か。
淳「あ、気づいた?急に倒れたからびっくりしたわ笑」
A「あ、私…ごめんなさ……」
淳「謝らんでええねん」
辺りを見渡すと、神山先生がいつの間にかいなくなっていた。
淳「あ、神山先生なら、ちょっと前に帰ったで。」
A「そうだったんですか、」
淳「さて、そろそろ本題に入るか。」
A「…」
淳「何があったん?」
今まで以上に優しい声で問いかけてくる。
119人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリス(プロフ) - パスワードなしの方が読みやすいです。 (2021年5月6日 18時) (レス) id: c378339859 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まつげ。 | 作成日時:2020年5月27日 9時