文スト 太宰に妹！

38話ですBy佐々木 ページ39

六蔵「俺はただ真犯人の顔を拝みに来たかっただけだよ」

カチャ 国木田「本当だな!?」

六蔵 「！ 眼鏡」 ！

バンバン

カチャ

太宰「やはり貴方が蒼の使徒か 佐々木信子さん」

国木田「そんな」

太宰「思うに貴方がその頭脳を犯罪に使うのは初めてじゃないね」

佐々木「あの人は理想にもえた人でした 純粋に犯罪のない世界を望み それ故に自分の手を血に染めました 私はどうにかその理想を叶えてあげたかった」

A『あなたの恋人蒼き王は法では裁けない犯罪者を犯罪によって断罪する理想主義者だった今回の事件はその続き』

国木田「銃を降ろせ こんなことしてなんになる！」

佐々木「おわかりになりませんか？」

！

佐々木「貴方はどこかあの人に似ています」

太宰「貴方の計画は実にスマートだ自らは何も罪を起こさず探偵社をおとしめ誘拐犯と犯罪組織を滅ぼしてみせた けどあなた自身には何の信念も理想もないただ流されていただけだ」

佐々木「もう疲れました 私は解き放たれたいのです 私を撃ちますか？ 太宰さん でも私は銃を降ろしました この状況で私を撃つと過剰防衛になりますね 国木田さんが見ています」

太宰「そう 私には撃てない でも」

バンバンバン ドサッ

国木田「なっ！」

六蔵「蒼き王は父上の仇だ ざまぁみやがれ」

国木田「なぜだ 何故こんなことになる！ 何が間違いだった！ 誰が悪かった！」

A『誰も悪くない』

太宰「この結果しかありえなかったんだ」

国木田「黙れ グッ お前達になら救えた筈だ これが正しい結果と言うのか！」

太宰「正しさというのは武器だ それは傷つけることが出来ても守り救済することは出来ない」

A『佐々木さんを殺したのは結局蒼き王のそして』

太宰、A「『君の正しさだ』」

太宰「国木田くん 君がその理想を求める限りいつか蒼き王の炎が君にも宿るだろう そして周囲ごと焼き付くす」

国木田「それでも それでも進んで突き抜けてやる！ 俺の理想を舐めるなよ！」
ーーーーー
プルルルルル プルルルルル

「！お嬢ちゃん 誰かと待ち合わせ？」

「そういえばお嬢ちゃん 昨日もここで見かけたけどずっとここに立ってるの？」

「もしかして人形だったりして」プルルルルル

「おっ 今瞬きした」プルルルルル

「おっ 動いた」 プルルルルル

グッ

太宰、A「『えっ』」

太宰「私たち？」

??「見つけた 」

！

太宰、A「『これはまずい』」

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