初会 ページ21
「今日の夕飯1人増えてもいい？」
長かったテスト期間もやっと今日終わりを迎え、憂さ晴らしにと放課後セリちゃんと駅前で遊んでるとウォヌからいきなり電話がかかってきた。
「いいよ。あ、スニョンくん…じゃないよね？」
「当たり前じゃん。てか多分誘ってもあいつ来ないだろうし。中学の後輩」
スニョンくんが嫌いという事ではないのだが、彼とは最近色々あったので、顔を合わせるのはまだ少し気まずい。
食べ盛りの中学生が1人増えるとなれば、材料はちょっと大目に買わなければ。セリちゃんと別れてから、安さと品揃えのの多さが売りの近所のスーパーに向かった。
＊＊
「こいつ、俺らと同じ中学の」
「キムミンギュっす！ウォヌヒョンの後輩です！」
ウォヌの隣に並ぶ、ミンギュくんと名乗る長身な男の子を見上げる。ウォヌも一般的に見れば高身長だけど、このミンギュくんという人はかなり高い。おまけに顔も小さくて、一体何頭身あるのだろうか。
あまりのスタイルの良さに見とれてると、ミンギュくんは八重歯を見せながら少し気まずそうに、俺の顔になんか付いてます？と笑った。
「え、あ、ううん。なんでもないよ！じゃあ、えーと、どうぞ。」
来客用にと昔母が買った可愛い花柄のスリッパを置くと、ミンギュくんはそれを履いた。しかし彼の足にはこのスリッパは小さかったようで、かかの半分くらいがはみ出してしまっていた。
「ごめんね…でもスリッパそれしかなくて、」
「アハハ！別に良いですよ！」
イケメンで、高身長で、愛想も良い。恐らくこの子は学校でも人気者だろうな、と彼が女の子にキャアキャアと騒がれている様子が容易に想像できた。
そういえばウォヌと同じ中学、ってことは私が卒業した中学って事か。ということは私が中3のときに中1だったわけか。そりゃあ知らないわけだ。
＊＊
「やべー！めっちゃ美味い！」
育ち盛りの中学生は何が良いのか分からなかったけど、とりあえずお肉を中心に作った。
美味しい美味しいと、作ったものを全て綺麗に平らげてくれるミンギュくんに気分が良くなってついついたくさん作ってしまったお菜たちはもものの見事になくなった。
誰かに取られるわけでもないのに、急いで口に料理を運ぶ様子の彼に、お腹すいてたの？と聞けば、彼は少し照れ臭そうに笑いながら頷いた。隣ではウォヌが、喉に詰まらせて死ぬなよ、なんて揶揄う。
いつもは静かな食卓が、珍しく賑やかで楽しかった。
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理衣(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！ (2022年6月20日 23時) (
レス) @page32 id: 82f31babb9 (このIDを非表示/違反報告)
ぷー(プロフ) - 続き待ってます！とても楽しみにしてますので更新頑張ってください！ (2022年4月19日 4時) (レス) @page31 id: 3063287e0d (このIDを非表示/違反報告)
uyu(プロフ) - からのポテチさん» コメントありがとうございます！嬉しいです！！頑張ります！ (2019年8月3日 20時) (レス) id: 20c193e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
からのポテチ - うわぁぁぁ、夢主ちゃん悲しいぐらいに優しいよぅ。(泣)ジウンちゃんもなんかありそうやし、、、 めっちゃ面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年8月2日 0時) (レス) id: c13b41d6ee (このIDを非表示/違反報告)
uyu(プロフ) - いくみんさん» お待たせしてしまってすみません！一応ハッピーエンドで終わる予定にしてるので安心してください！ (2019年7月31日 20時) (レス) id: 20c193e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uyu | 作成日時：2018年3月3日 19時
