キミノコトバ

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福田くんにバレたらクラス中に知られて先生にまでバレそうじゃん？(失礼)
だから必死になってしまった


『...ごめんな、そんな顔すると思わへんかって』



子犬のようにしゅん、と眉毛を下げる様子はすごくかわいらしい


私、そんなに嫌そうな顔しちゃったかな



「ううん、こっちこそそこまで大袈裟になることでもないよね。なんか、ごめんね」



軽く頭を下げて松尾くんを見ると彼の顔はみるみる明るくなった



『へへっ、素直やなあ〜！ 俺、そういうのええと思うで！』



「褒めていただき光栄です...？」



「おお！ええなええな！」



松尾くんはさらっとそういうこと言うから凄いよな、とつくづく思う。相手が松尾くんだから素直に言葉を受け入れられてしまうのだろうなあ




そんなことを考えながら彼の横顔を眺めていると




『ん？そんな見られたら緊張するんやけど、』



と照れくさそうに笑った



「あ、ごめん」



『別に見られて減るもんじゃないし、田中さんが寝てるとき俺も見てるからお互い様やな！』





見られるのは恥ずかしいけど松尾くんだから許してあげるか、



「そういうときは起こしてくれてもいいんですけど〜？」


まあ冗談だけどね〜


そう言おうとしたが、


『じゃあ、見かけたら起こしたろか！うん、それがええわ』


あれ、いいの？



『でも寝んのが一番ええんやからな？』




はい、只今私専属めざましが出来ました

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