キミノコトバ (ページ42)

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2人の様子を遠くから見ていると福田くんと目が合ってしまった

一瞬だけ動きが止まったと思えば目を逸らされて

『あー！太陽ーー！！！』

.......松尾くんを巻き添いにしながらまた叫び出した

『もう何やねん、佑亮どうしたんや...』

『どうしたもこうしたもねぇんだあ！！』

『わかったから、佑亮、苦しいねんけど...』

松尾くんも大変だなあ、ふぁいと！なんて思っていたら教室の入り口にあの子がいるのが目に入った

あの子も見た目以上に積極的だよなあ(笑)

「誰かに用事？」

『っ .....！？』

少し話してみたくて話しかけてみたら凄く驚いた様子でこちらを見てすぐに走って行ってしまった

そんなに急に視界に現れたわけじゃないんだけどな～、まあいっか！

あの子のことご飯食べながらでも柚に聞いてみることにでもするとしよう。

よしっ、と息を吐いて後ろを振り返ると福田くんから解放された松尾くんが私に向かって手招きしていた

『なあ、小川さんになんか言われんかった？』

「小川さん？」

『えっと、さっき入り口おった小柄で髪の長い...』

「ああ、あの子小川さんっていうんだ！特に会話できずに逃げられちゃって、」

『俺な、実は小川さんのこと全然わからへんから言える立場でもないねんけど、田中さんは関わらんほうがええと思う』

松尾くんは真剣な眼差しで私にそう言った