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聞こえるやりとりにくすくす笑っていたら 音を上げてドアが開いた



『行ってきます!!!』


出てきた福田くんはこっちを見て お待たせ、って微笑んだ




「仲良いね、弟くんと(笑)」



『聞こえてた!?恥ずかしい....(笑)』



「羨ましいくらいだよ〜!うちはただうるさいだけだし」



『えっ田中さん、兄弟いるの?お兄ちゃん?弟??あー、お姉ちゃんって感じする!』



表情がころころ変わるから目が離せなくなる



「お兄ちゃんがひとり、今は従兄弟が来てるから2人いるようなもんだけど!」



『お兄ちゃんかー!田中さんのお兄ちゃんだからかっこいいんだろうなあ!!』



お兄ちゃんってどんな人!っていう質問責めにあっていたら松尾くんの家についた



___ピンポーン



『はーい!あ、佑亮?』



『お見舞いきました〜!』


インターホンのカメラに向かって手を振る福田くんの背中に隠れている


全ては福田くんの指令の元



この様子じゃきっと松尾くんには見えていないんだろう




『ちょっと待っててな!』

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作者名:まる。 | 作成日時:2017年8月8日 1時

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