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さっきまで賑わっていた教室がもっと明るくなる



福田くんは何であんなに元気なんだろう、



なんて思っていたら



『違うんここちゃうかな〜、ここ符号変わってるから....って田中さん?』



おっといけない、松尾くんに任せっぱなしだった



「ごめんごめん、福田くんの明るさに圧倒されてて」



つい笑ってしまうと、松尾くんの視線は福田くんへと向けられた



『あ、佑亮来たんや!今日も一緒に行けへんかったって後で叱らな(笑)』



松尾くんと福田くんは中学の同級生でいつも一緒に登下校をしている



こんなに教室が騒がしくなったのに私が言って初めて気付いたなんて



松尾くん...どれだけ集中してたのだろうか(笑)



「話逸らしてごめんっ、数学の続き教えて!」



『そうやった、えっとここが...』



《え、まじ!?》



『まじまじ!家出ようとしたら自転車パンクしてて!やっベー!と思ってさ!』






へー、だから遅れたのか









おっと....ごめん松尾くん、私には貴方みたいな周りの音をシャットダウンするほどの集中力がないみたい









...いや、これは私の集中力じゃなくて福田くんの声のボリュームに問題があるに違いない

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作者名:まる。 | 作成日時:2017年8月8日 1時

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