ドS王子達との関係〈歌い手〉

40話-おそろい ページ42

全員で二階に移り、各自ばらばらで動くことになった。いや。はっきり言えばなっていた。

志麻「Aちゃん」
「！？っはい」
志麻「そんなに驚かんでもw」

自分ではわからなかったが、どうやら驚いていた…らしい。

志麻「な。一緒に動こうや」
「あっ…はい」

そう言って志麻さんは私の手をとり歩き出した。
志麻さん力つよ…手が…

志麻「なぁなぁ！これ好き？」

志麻さんが指差した先にはいかにも女の子らしいパステルカラーのキーホルダーのガチャガチャが。

志麻「なぁこれやろうや！」
「あっはい。いいですよ」

あっでも…よく見ると可愛いかも…な。

まずは志麻さんが100円を入れ、ガチャを回す。

志麻「お。うさぎ…かな」
「可愛いですね」
「じゃあ私も…」

私も同じようにガチャを回す。

「あ…」

そこには志麻さんが持っているうさぎと全くおんなじものが。

志麻「お。おそろい…やね」
「ですね」

志麻さんは「おそろい」という言葉に少し照れているように頬が赤かった。

志麻「俺…かばんに付けとこ。」
「…じゃあ私も」

志麻さんこういう可愛い系似合うなぁ…パステルって志麻さんっぽい感じがする。

志麻「な。次あっち行こうや。」
「あっ…はい」

また手をとられ、歩き出した。

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