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ひゃーくろく ページ9

「いてて……、」


自分の寝相に初めて命の危険を感じた

ソファーから落ちた私の目の前にはインテリアとして置いていた大きめのハーバリウムが




「なぜこんなところに」



ハーバリウムはもっと奥に飾っていたはずなのに……

頭や顔に当たらなくて起きて早々安堵




さて、



足音を立てないように、引き戸を開ければ

仲睦まじく、寝ている森くんと岡田さん


静かに閉めて、キッチンに向かう





いつも森くんが起きている時間に起こせばいいのかな

自主トレも終わりそろそろキャンプが始まる頃




岡田さんは嫌いなものやアレルギーはないだろうか、と思いつついつものメニューを作る








「んっー、、」


カーテンから溢れる太陽を浴びて


目が覚めた



いつもはもうすでに起きているあおが横にいて

俺が先に起きるなんて、初めてやない?と嬉しくなって

ぎゅっと後ろからやわらかく、優しく抱きつけば






「え、」



なんか、ちゃう…






「ちょ、え!なにしてんねん!」





「……、なんやねん」





「あおが岡田さんになった!」




あ、起きたかな



がらっと引き戸を開いて「おはよー」と入れば


岡田さんと森くんが見つめ合っていた




「「どうなってん?!」」




「とりあえず、ご飯食べますか?」



間をおいてふたつ返事を聞き、岡田さんは急によそよそしく座っていた



全てテーブルに並べておいたご飯を「いただきまーす」と見事にハモらせて食べ始めた

何だか兄弟みたい



あ、私はもう食べました





「おふたりとも昨日の記憶はありますか…?」




「俺は覚えてる!」「ほとんど覚えとらん」


森くんの覚えてるもあまりあてにならないことを私は知っている



「車に乗り込んで、ふたりとも寝ちゃって寝室までひとりずつ運びました」




「え、あおちゃんが…?!」




「ひ弱なあおが!」



あれは火事場の馬鹿力というやつだったと思う





「ええ、おふたりがアスリートなので車で一夜過ごさせるのはどうかと思いまして」



ちょっと筋肉痛気味です




「あお案外マッチョ?」




「俺も森も80キロあるもんなー…すごいなあおちゃん」




「…………次はないですからね」




「「は、はいっ」」




デザートにフルーツを用意しようとキッチンに戻る





「あおちゃんって結構怖いんやな…」




「あお優しいだけではないっす」

ひゃーくなな→←ひゃーくご



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★Ally★(プロフ) - フォローリクさせてもらいました! (2020年4月12日 21時) (レス) id: 3438e85bc6 (このIDを非表示/違反報告)
★Ally★(プロフ) - ぶ る ー かさん» お願いします (2020年4月12日 21時) (レス) id: 3438e85bc6 (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - ★Ally★さん» お返事遅くなりました…!考えてみます! (2020年4月12日 21時) (レス) id: fd8434313d (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - あかさん» お返事遅くなりました…(;´д`)ありがとうございます!考えております! (2020年4月12日 21時) (レス) id: fd8434313d (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - れもんてぃーさん» お返事遅くなりました…!ありがとうございます* (2020年4月12日 21時) (レス) id: fd8434313d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぶ る ー か | 作者ホームページ:http://semi.karasu  
作成日時:2020年1月7日 1時

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