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ろくじゅーご ページ16

授業を終えて今日はバイトもなく帰路につく


その前にスーパーでもと思って入店する
食材を見ながら森くんはちゃんとご飯食べてるかなと考えていた


買い物も終え店を出ると




「……………」




最近といっても10日くらいバイト先のお客さんに付きまとわれるようになったのだ


何をされることもなく、始めは偶然かなって



「よく会いますね」なんて声をかけてしまったのが良くなかったんだと思う


それを機に自動車学校や学校の帰り道、バイト先に頻繁に現れるようになった



「重いでしょ?持とうか?」



「……大丈夫です」



20代後半くらいに見えるこの人は私の働くカフェに来ていつも同じものを頼むので覚えていた


「碧夏さん、送りますよ」



「……大丈夫ですから」


足早に離れても後ろにはいて、こんな尾行のようなことをされるのは始めてでどうしたら


このまま警察に…とか、電話と思ってもスマホを出した瞬間に何かされたらとマイナスのことばかり思い浮かんで


だらだらと歩き回っていた


早く終わったのに未だに帰れなくて



時間を潰すことだけを考えていたけど陽が沈み始めて暗くなった方がまずいのでは…


と自分の愚かさに気づいた


様子を伺えばにこにこしていて、第一印象は丁寧で笑顔が素敵な人だなあって思ったのに…

今向けられる笑顔は恐怖でしかない







あ、紳士コーナーはさすがに…と引き返そうとしたら




浅村さんだ…………


浅村さんも私に気づいて、でも面識はお互いなくて話すのも…と巡らせていた




立ち止まってしまって、話さないのは失礼

けれどこのタイミング…言葉なんてでてこなくて




「あおちゃん……やろ?」




控えめに、静かに浅村さんから発せられた



「……は、い」



想像以上に小さく、震えた声がでた


私の様子があまりにもおかしかったのか「どうしたん、大丈夫?」と言われた



本当なら助けを求めたい




野球選手のしかも森くんと同じチームの浅村さんに言えば

森くんに伝わってしまうかもしれない


森くんは今自分のことで精一杯で、私のことなど構っている余裕はない




「友哉は?」



森くんと最後に会ったのはいつだったか…

森くんと一緒だと思っているんだろうな…




「あ…さむらさん、助けて、くださ…い」





今の私には森くんに頼ることより浅村さんを頼った

ろくじゅーろく→←ろくじゅーよん



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ぶ る ー か(プロフ) - アクアさん» 愛読ありがとうございます!これからもよろしくお願いします* (2019年12月8日 16時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
アクア - すごく楽しんでます!更新されてるのが分かるとワクワクしながら話しみてます! (2019年12月7日 23時) (レス) id: 182a43e907 (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - アクアさん» ありがとうございます( ;∀;)引き続き楽しんでいただければ嬉しいです* (2019年10月20日 1時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
アクア - すごく面白いです!この後の展開がすごく気になります(><) (2019年10月17日 20時) (レス) id: 86590ef639 (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - eri0424さん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2019年10月15日 10時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぶ る ー か | 作者ホームページ:http://semi.karasu  
作成日時:2019年8月19日 11時

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