縁組カプリッチョ

第六楽章 ページ14

まだカーテンのない部屋からは眩しいくらいに日差しが入ってきて…

眩しいと思いつつも…
目覚ましかけないで


日差しで起きるなんていいなあって。



今何時だろう…



時計、
癖で目線を上げて探すも買ってないからないんだった


スマホを見てみると、



12時…？！
え、
12時間くらい寝てるやんっ！



千賀さんは練習かな？

とりあえずご飯を食べようかなあ…そして買うべきリストを作ろう



「お、ゆっくり休めた？」



いる…！！
千賀さんいた…！


「は、はい」


いないと思って普通にパジャマオブ寝起きででてきてしまった、

いやいつもよりかは寝起きがいいため、マシだとは思うけど



「荷物めっちゃ届いているよ」



「え？」



そんなすぐ届くものなの？

玄関の近くにはダンボールがたくさん積まれている



実家には私の新しい住所を書くだけで、全部まとめていた

お母さんすぐ送ってくれたんだ、



「とりあえず、着替えてきます！」


秒で着替え、顔を洗い、いざ開封



「運ぶの手伝うよ、重いの何個かあったし」



「あ、漫画ですね…重かったですよね。ありがとうございます」



「漫画好きなん？」



「はい」



「まじ！ちょ、来て」



「？」


初めて見る意気揚々とした千賀さんに手を掴まれ連れて行かれるのは



「えっ」



「俺も漫画好きでさ、」


漫画部屋…だ
一面に本棚がある…



「わあ、TWOPIECE全巻あるんですね、凄い…！」


千賀さんは何やら誇らしげだ


「千賀さんはジャンプも読んでます？」



「電子の方買ってる！」


ガチだ



「電子！
そうだ、私毎週ジャンプ買ってきます！

あ、でも遠征とかだったらすぐ読めないか」 


出ているのに読めないのは地獄だもんなあ



「はは、じゃあそうしようか」


やはり、千賀さんはとても優しい


「瀬河さんのもここに入れていいよ」



「ありがとうございます！」



ということで、まず始めに漫画を納めることになりました。

「これ！気になってた」

「面白いですよ！ぜひ読んでください！」


千賀さんも漫画の話をしながら一緒になって棚に納めてくれた


「嬉しい〜漫画喫茶みたいです」


4箱分の漫画というのは中々の量だけど、多めに棚を買っていたらしくまだまだ入るレベルだ


こんな広いお家に住む予定じゃなかったから少なめにしたんだよなあ


もっと送って貰ってもいいかな…



「まだ実家にあるので、送って貰ってもいいですか？」


「うん！いっぱいある方がいい！」



千賀さん漫画好きなんだなあ

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